2ちゃんねるまとめ
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:38:02.54 ID:N/8UczAI0
チュンチュン…

女勇者「ふわぁ…もう朝かぁ」

女勇者「さっき帰ってきたばっかりなのにな」

女勇者「これで…何回目だっけ?前ので5、6…?あ、今回で6週目かぁ」

女勇者「あはは…また繰り返しか。…さて、頑張ろうかな」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:41:12.72 ID:N/8UczAI0
コンコン

ガチャ

母「おはよう。…おきなさい勇者」

女勇者「おはよ、ママ」ニコ

母「あら?もう起きてたのね、珍しい」

女勇者「うん。なんか目が覚めちゃって…」

母「そう。今日は旅立ちの日だものね……」

女勇者「そうだね。今日は旅立ち。…今日も旅立ち…」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:44:06.75 ID:N/8UczAI0
母「今日も?」

女勇者「うん、今日もー。えへへ…ねぇママ」

母「なに、勇者?やっぱり…旅立ちがこわい?」

女勇者「ぜんぜん?」

母「本当?怖いなら……」

女勇者「無理しないでって言ってくれるの?」

母「……」

女勇者「あはは、そうだよねー。わかってるよ。ごめんなさいママ」

母「勇者…ごめんなさい」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:47:20.20 ID:N/8UczAI0
母「勇者、なにかあったの?大丈夫?」

女勇者「うん、ちょっと。色々とね。考えることがいっぱいあって」

母「……ママに言ってごらんなさい?力になれるかはわからないけれど…」

女勇者「…ママ」

母「なぁに?」

女勇者「私、もう…疲れちゃったぁ」

母「え?」

女勇者「もう疲れたよ、ママ……もういやだぁ…」じわ

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:49:50.64 ID:N/8UczAI0
母「どうしたの?何があったの?」オロオロ

女勇者「ママぁ…私、もう行きたくないよ」

母「……」

女勇者「…えへへ、勇者なのに…こんな事言ってごめんね?…」ぽろぽろ

母「……」

女勇者「ちゃんと行くから許してね?…ちゃんと行くからね」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:53:25.29 ID:N/8UczAI0
母「勇者」

女勇者「はい…」ぐしぐし

母「憎むなら、私を憎んで…あなたを勇者として産んでしまった私を…」

女勇者「…!」

母「ママのせいで、あなたを泣かせる事になる事は…もう、覚悟していた」

母「それでも、あなたは勇者として旅立たなければならないの。だったら…」

母「せめて、私を憎んで…」

女勇者「……ママ、ごめんなさい」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:54:21.06 ID:vaf5YL2KO
前は10回だったから今回は過去ですね

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 09:56:18.11 ID:N/8UczAI0
女勇者「大丈夫、私はママを憎んだりしないよ」ニコ

母「…勇者」

女勇者「だから、ママもそんな顔しないでね?」

女勇者「じゃあ…行ってきます」

母「…行ってらっしゃい。勇者、必ず生きて帰ってきて…」

女勇者「あはは、その心配はいらないと思うよー。じゃあね!」

母「…?」

ガチャ

バタン!

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:00:46.67 ID:N/8UczAI0
女勇者「あんな事言って飛び出してきちゃったけど」

女勇者「…とにかく頑張るしかないよね。私がしっかりしないと」

女勇者「とりあえず王様に話しに行って、次は酒場かぁ」

女勇者「今回は…うーん、どうしようかな」

女勇者「久しぶりに王道で行こうかな。確か1週目も同じメンバーだったっけ」

女勇者「戦士くん、僧侶ちゃん、魔法使いちゃん…」

女勇者「うん、これで行こう!」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:05:39.51 ID:N/8UczAI0
【酒場】

女勇者「6回目ともなると、さすがに要領もつかんできたかな」

戦士「…む?」

女勇者「すいませーん、あなた、戦士くんですよね?」

戦士「くん…?いかにも、俺が戦士だが…君は?」

女勇者「えっと、私は今日旅立つことになった勇者です。仲間を探してるんですけど」

戦士「ふむ、では同じ志を持つ者同士だな。よければ俺も同行させてもらえないだろうか」

女勇者「ホント?一緒に行ってくれる?」ニコ

戦士「もちろんだ。出来る限り力になろう」

女勇者「えへへ、相変わらず頼りになるなぁ」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:10:30.81 ID:N/8UczAI0
女勇者「よかったぁ。断られたらどうしようかと思ってたんだよー」

戦士「まさか。俺のほかにも力になりたい者はたくさん居る」

女勇者「みたいだねー。うん、実はもう声をかけようと思ってる人はいるんだ」

戦士「そうなのか?」

女勇者「うん!僧侶ちゃん、魔法使いちゃん!」

僧侶「!」ビクッ

魔法使い「え…私ですか?」

女勇者「うん!ぜひ二人に力になって欲しいんだけど、いいかな?」

魔法使い「ええ。私でよろしければ、ぜひお供させていただきます」

僧侶「え、えっと…私なんかでいいんでしょうか…?」オロオロ

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:14:56.12 ID:N/8UczAI0
女勇者「よーし!これで4人そろったね!」

戦士「うむ。魔王を倒し、世界に平和を取り戻すため頑張ろう」

女勇者「そうだねっ。さて、まずは装備を整えようか」

僧侶「そうですねぇ。私も防具が欲しいなぁ」

女勇者「僧侶ちゃんは大事な回復要因だもんね。死なれちゃ困るしなぁ」

僧侶「死…って…」

魔法使い「ゆ、勇者様…?」

女勇者「あ、ごめんごめん。とにかく、装備は整えとかなくっちゃねってこと」ニコ

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:19:13.04 ID:N/8UczAI0
女勇者「戦士くんは武器を強化しようか!しっかり二人を守ってあげてね」

戦士「うむ。しかし俺はこの鉄の剣があるが…」

女勇者「んーん、今買える最強のものにしようよ」

戦士「おお、それはありがたい。しかし所持金が足りないのでは…?」

女勇者「えへへ、それは大丈夫だよー。いっぱいあるから」

戦士「そ、そうか?ではお言葉に甘えさせてもらおう」

女勇者「うん!甘えて甘えて♪」

戦士「勇者殿の装備はどうするんだ?」

女勇者「あ、そうだね。じゃあ…戦士くんのお下がりをもらっちゃってもいいかな?」

戦士「うむ。もちろんだ」

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:20:15.40 ID:N/8UczAI0
女勇者は鉄の剣を装備した!

女勇者   鉄の剣  E
攻撃力   301  →  304

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:20:37.22 ID:4fJyQf+vP
そか、ドレスじゃないのか。
その剣、大事な剣だもんな……。

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:26:55.17 ID:N/8UczAI0
僧侶「わぁ…戦士さん、かっこいいなぁ」

女勇者「大丈夫だいじょーぶ!僧侶ちゃんにも買ってあげるからね!」

僧侶「え、ホントですか?」ぱぁっ

女勇者「うんっ。えっとぉ…まずは法衣だよね。それから金の杖と…」

僧侶「え、えぇ?こんなに…良いんですか?」

女勇者「もちろん!大事な仲間だもん」

僧侶「えへへ。ありがとうございます」ニコニコ

魔法使い「……」もじもじ

女勇者「もう、魔法使いちゃん、心配しないで!ちゃんと用意するに決まってるじゃない」ニコ

魔法使い「え!…そ、その…あつかましくてすみません…」

女勇者「いいのいいの!」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:30:34.93 ID:N/8UczAI0
女勇者「これで装備も全員整ったし、準備万端だね!」

戦士「勇者殿、本当にその古い剣だけで良いのか?防具は?」

女勇者「私?うん、これでいいよー」

戦士「そうか…勇者殿がそれでいいのならば構わんが…」

僧侶「…勇者様」

女勇者「うん?どうしたの僧侶ちゃん」

僧侶「その…もしかして勇者様は、戦いがお好きでないんでしょうか…」

女勇者「へ?どーして?」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:35:07.74 ID:N/8UczAI0
僧侶「装備も最低限のものですし、なにより…」

女勇者「?」

僧侶「勇者様が、この戦いを望んでおられないような気がして…」

魔法使い「…そうですね。私もそう感じておりました。どこか、旅立ちを嫌がっているような…」

戦士「勇者殿…戦いは嫌いか?」

女勇者「……好きじゃ、ないかな…」

戦士「……その顔を見ればわかるな。勇者殿、戦闘は俺達に任せてくれ」

女勇者「え?」

戦士「勇者とは言え、戦いを避けたがる女の子に無理やり戦わせるわけにはいかない」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:38:24.43 ID:N/8UczAI0
女勇者「えへへ…ありがとう。でも、私も戦うよ」

戦士「…無理はするな」

女勇者「うん。でも私は勇者だからね。私だけワガママで戦わないなんて、許されないでしょ?」

戦士「それはワガママではない。勇者殿は、望んで勇者に生まれたわけではないのだから」

女勇者「そうだね。それでも、私には勇者に生まれた責任があるから」ニコ

戦士「……勇者殿」

女勇者「だから、私も戦うよ。一緒に頑張ろうね!」

僧侶「……勇者様は、強いんですね」

女勇者「あはは、そんなことないよー。平和を取り戻したいのは私も一緒だし」

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:40:08.51 ID:N/8UczAI0
戦士「よし、では出発しようか」

僧侶「はい!」

魔法使い「参りましょう」

女勇者「あ!ちょっと待って!」

魔法使い「?勇者様、どうなされましたか?」

女勇者「えっとね、…皆に、話しておかなきゃならないことがあるんだぁ」

僧侶「?」

女勇者「えへへ…怖がらないで聞いてくれる?」

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:44:58.27 ID:N/8UczAI0
女勇者「実はねぇ……?私は、もうこの旅を5回終えてるの」

戦士「?」

女勇者「なんて言ったら良いのかな?もうね、魔王を倒したこともあるんだ」

魔法使い「勇者様…何を仰っているのですか?しっかりしてください」

女勇者「本当なんだよ?えっとねぇ、私、魔王を倒して、また旅立ちの日に戻ってを」

女勇者「もう5回繰り返してるの。今回で6回目の旅立ちなんだー」

戦士「…その話が本当だとして、記憶を持ったまま繰り返しているのか」

女勇者「うん。記憶だけじゃないよ?強さだって魔法だって、お金だってほら…」じゃら

戦士「…」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:48:40.98 ID:N/8UczAI0
戦士「……」

女勇者「混乱させるような事言ってごめんね?」

僧侶「……」

女勇者「ただ、みんなには言っておきたかったから…」

魔法使い「……」

女勇者「……だから…」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 10:59:06.90 ID:N/8UczAI0
女勇者「えっと、えっとね…だからもう、私…レベルも80近くあるんだ」

女勇者「……ごめんなさい。こんな事言われても、わけわかんないよね」

戦士「…いや、すまない。…その、少し混乱していただけだ」

僧侶「そそ、そうですよね。勇者様は勇者様ですよぅ。ね、魔法使いさん?」

魔法使い「…はい」

女勇者「…ありがとう。ごめんね、旅立つ前にこんな事言って。さ、行こうか」

戦士「うむ。我々も、足手まといにならぬよう精一杯ついていこう」

女勇者「……うん!」ニコ

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:03:12.43 ID:N/8UczAI0
【城の外】

戦士「それでは先頭は勇者殿に任せて、俺達はサポートしよう」

僧侶「はい!勇者様、回復はお任せくださいね」

魔法使い「私などの魔法がお役に立つとは思いませんが…精一杯助力いたします」

女勇者「そうだね。みんなで力を合わせて戦っていこう!」

僧侶「はい!」

魔法使い「…あ!さっそく魔物があらわれましたね」


魔物「ぐるる…!」



魔物があらわれた!

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:05:25.57 ID:N/8UczAI0
女勇者「えへへ、この魔物、必ず最初に出会うんだよー」

僧侶「そうなんですかぁ…。勇者様、お気をつけて…!」

女勇者「ありがとー!えいっ」




ぐしゃあっっ!!!




魔物をたおした!


僧侶「………ひ………」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:07:58.55 ID:djLQDBii0
僧侶・・・・・

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:09:36.97 ID:N/8UczAI0
僧侶「…あ……あ」

魔法使い「そんな…なんの変哲もない攻撃で……」

戦士「…魔物が……爆ぜた…?」

女勇者「うわぁ…返り血浴びちゃったよー……気持ち悪いなぁ」ふきふき

戦士「……」

女勇者「よし!さぁ、先を急ごうか」ニコ

戦士「う、うむ。最初の目的地は北の洞窟だったな」

僧侶「…そ、そうですねぇ。近くの村が被害を受けてるって言ってましたね」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:12:20.91 ID:N/8UczAI0
女勇者「えへへ、被害って言ってもそんなにたいしたもんじゃないよ」

魔法使い「え?そうなんですか?」

女勇者「うん!時々農作物を荒らされるだけらしいしね」

戦士「だけ、か」

女勇者「さぁ、入り口も見えてきたね。行こうか」

僧侶「は、はい…」ビクビク

女勇者「さぁ、出発ー!」


ざっざっざっ

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:16:47.83 ID:N/8UczAI0
魔法使い「かなり薄暗いですね。勇者様、足元にお気をつけくださいね」

女勇者「ありがと。でもだいたい覚えてるから大丈夫だよ」ニコ

戦士「そうか、もう6回目か…」

女勇者「うん。みんな、私の後ろについてきてねー」

僧侶「…は、はぃぃ」

女勇者「?どうかした、僧侶ちゃん」

僧侶「あ、あの…勇者様ぁ…お願いがあるんですけど」

女勇者「なんだろ?」

僧侶「えと、私の…ワガママなんですけど、その…最後列は…怖いですぅ」

女勇者「!」

僧侶「ご、ごめんなさい!こんなワガママ言っちゃって…」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:20:38.11 ID:N/8UczAI0
女勇者「あはは、良いよいーよ。じゃあ私の後ろに来てくれる?」

僧侶「ご、ごめんなさい…」オロオロ

女勇者「戦士くん、最後列お願いしていいかな?」

戦士「うむ。引き受けよう」

女勇者「ありがと。頼りになるねっ。後ろからの襲撃は任せるよー」

戦士「了解した」

女勇者「よーし、もうそろそろ最奥部だね。みんな、戦闘の準備しておいてね」

戦士「なに?もう最奥部なのか?」

女勇者「うん!迷わなければ案外短い洞窟だからね」ニコ

戦士「……」



戦士(俺達は……必要なのか…?)

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:23:18.15 ID:N/8UczAI0
女勇者「はい、とーちゃく!皆、準備はいーい?」

僧侶「だ、大丈夫ですぅ」びくびく

魔法使い「はい。今までほとんどMPを使う機会もなかったので」

戦士「……」

女勇者「戦士くん?だいじょうぶ?」

戦士「う、うむ。では行こう」

女勇者「そだね!さっさと済ませちゃおう」ニコ


ギィ……

バタン!!

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:28:58.42 ID:N/8UczAI0
魔物「なんだ貴様らは?」

女勇者「君を退治しにきたよ。近くの村の人が困ってるからね!」

魔物「ふん、人間ごときが私を倒せるとでも?」

女勇者「残念だけど、普通の人間じゃないんだよー」ニコニコ

魔物「……ふん。どう違うのか見せてもらおう」

女勇者「え?君、そんなに弱かったっけ?」

魔物「は?」



ずるっ…

どしゃぁぁ……



女勇者「あーあ…真っ二つになっちゃったね」

戦士「な…?い、いつ斬ったんだ…?」

僧侶「ぅ…!」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:33:46.55 ID:N/8UczAI0
魔物を倒した!



僧侶「ぅ、う…」

女勇者「僧侶ちゃん?どうしたの…?」

僧侶「うえぇ…!!!」びしゃびしゃびしゃ…

女勇者「…そ、僧侶ちゃん…」

魔法使い「……大丈夫ですよ、僧侶さん。さぁ、戻りましょう…」

戦士「そうだな。勇者殿、これで返り血を拭くと良い。そのままでは気持ち悪いだろう」

女勇者「え?あ、うん…ありがとう」

戦士「……さぁ、行くぞ二人とも」

女勇者「…」ふきふき



女勇者「…」ふきふき

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:38:24.55 ID:N/8UczAI0
【宿屋】

女勇者「……血が、取れないなぁ」

僧侶「…」

魔法使い「…」

女勇者「…もう。どうして魔物の血ってこんなに取れにくいんだろう」

女勇者「…ねぇ?」

魔法使い「そ!そうですね」

僧侶「…魔法使いさん。大丈夫、もう介抱は結構です…楽になりました」

魔法使い「…そうですか?」

女勇者「僧侶ちゃん、ごめんね…?許してね?」

僧侶「いえ…私こそ、すみません…」

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:45:04.38 ID:N/8UczAI0
魔法使い「僧侶さん、お風呂に行きましょうか。少しは気分も楽になりますよ」

僧侶「…そうですねぇ。そうしましょう」

女勇者「あ、お風呂私も行きたいなぁ。良い?」

僧侶「はい。もちろんですよぅ。皆で行きましょう」ニコ

魔法使い(僧侶さん…)

女勇者「よし、じゃあ早速いこっ!」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:47:44.35 ID:eqFE8gN/0
勇者がかわいそすぎる

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:48:04.26 ID:N/8UczAI0
魔法使い「大丈夫ですか、僧侶さん…?」

僧侶「へ?なにがですかぁ?」

魔法使い「勇者様のこと、怖がっていたのに…」

僧侶「…うん。大丈夫です。だって…」

魔法使い「だって?」

僧侶「勇者様は、悪くないじゃないですか」ニコ

魔法使い「!」

僧侶「さっきのは私が未熟だから、気分悪くなっちゃっただけで…」

僧侶「それに…勇者様だって、望んで強くなりすぎた訳じゃないんですから」

魔法使い「…そうですね。僧侶さんの言うとおりです」



女勇者「二人ともー、早く行こうよぅ!」

魔法使い「あ、はい!お待たせしました」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 11:51:47.59 ID:N/8UczAI0
【脱衣所】

僧侶「ねぇ、勇者様」

女勇者「うん?なぁに?僧侶ちゃん」

僧侶「その…さっきはごめんなさい。私、勇者様の気持ちも全然考えずに…」

女勇者「えへへ…ううん、もういいの。誰だってあんなの見たら気持ち悪いもんね」

僧侶「…勇者様」

女勇者「この辺の魔物だと、手加減も難しいんだぁ。後半になると全力で切れるんだけどね」

僧侶「…勇者様。ループは、辛くないんですか…?」

女勇者「うん…辛いよ。すごく辛い」

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:11:52.10 ID:N/8UczAI0
魔法使い「投げ出したい…と、思わないんですか?」

女勇者「えへへ、実は何回も思っちゃった。だけど…」

僧侶「…」

女勇者「私は、勇者に生まれたから」

僧侶「勇者様…」

女勇者「私がやらないと、困る人がたくさん居るもんね」

女勇者「自分を犠牲に、なんてカッコいいものじゃないけどさ」ニコ

女勇者「だけど、私しか居ないんだから私がやらなきゃ」

魔法使い「…辛いですね」

女勇者「うん。だけど平気。みんな居るもん。戦士くんも、僧侶ちゃんも、魔法使いちゃんも」

女勇者「…普通の女の子になりたいって、思わなくはないんだけどね」

ヌギ…

ぬぎ…

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:16:11.59 ID:N/8UczAI0
ぱさっ…

魔法使い「う…」

僧侶「ゆ、勇者様…その身体…」

女勇者「ああ、これはねぇ。えへへ、何回も冒険してたらこんなんなっちゃった」

僧侶「そ、その胸から太ももにかけてのおっきい傷は…斬られたんですか?」

女勇者「そう。たしか3週目の時だったかな」

魔法使い「火傷や凍傷…切傷や擦過傷…なにがあればそんな身体に…」

女勇者「…うん。色々あったから」

女勇者「やっぱり、気持ち悪いよね」

僧侶「…………うわぁ……」

魔法使い「…………」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:26:40.89 ID:N/8UczAI0
女勇者「……ごめん、変なもの見せちゃったね」

僧侶「いえ…」

女勇者「……ごめん。本当にごめんなさい」

魔法使い「そんな、勇者様が謝ることではありません…!」

女勇者「…私、後から入るよ。二人とも、先に入っちゃって」

僧侶「…いえ、一緒に…」

女勇者「ううん。大丈夫。やっぱり私も、一人のほうが気兼ねなく入れるしさ」ニコ

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/02(土) 12:29:28.97 ID:djLQDBii0
勇者切ないな・・・・

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:14:48.89 ID:03o1SKIUO
女勇者「じゃあ、私は部屋に戻ってるね」ニコ

僧侶「ホントに、帰っちゃうんですかぁ…?」

女勇者「ん。ちょっと外の風に当たってくるよ」

魔法使い「……わかりました」

女勇者「それじゃ、ごゆっくり!」

トテトテ

トテトテ

バタン

僧侶「……」

魔法使い「…悪いことをしてしまいましたね」

僧侶「……はい」

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:19:28.72 ID:03o1SKIUO
トテトテ

女勇者「…しょうがないよね。こんなの見せられちゃったら、誰だって」

トテトテ

女勇者「誰だって気持ち悪いよね。私だって気持ち悪いもん」

トテトテ

ガチャ

バタン!

女勇者「……私だって、一緒にお風呂なんて入りたくないもん」

女勇者「えへへ、こんな醜い傷跡で…普通の女の子になりたいだなんて…」

女勇者「笑っちゃうよね、ホント。あはは」

女勇者「回復魔法(最大)…」

ぱぁぁ…

女勇者「もう、なんで治んないかなぁ?回復魔法(最大)!」

ぱぁぁ…

女勇者「回復魔法(最大)!!」

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:24:13.74 ID:03o1SKIUO
女勇者「…治ってよ」じわ…

女勇者「はぁ…もう良いや。もう良い。誰とも一緒にお風呂なんて入らないで過ごすよ」

女勇者「……誰を恨んでも仕方ないことだよね」

女勇者「今回の旅が無事に終わっても、また繰り返しになるのかなぁ」

女勇者「……えへへ、なんだか今日は泣き言ばっかりだ」

女勇者「だめだめ。私は勇者、しっかりしなくちゃね」

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:28:55.99 ID:03o1SKIUO
【風呂】

かぽーん…

魔法使い「ねぇ、僧侶さん」

僧侶「はい?なんですか?」

魔法使い「勇者様のあの傷…治らないんでしょうか」

僧侶「…あそこまで深い傷は、きっと完全に治らないです。…いったい何があったんでしょうね」

魔法使い「勇者様の仰ったことが本当なら、きっと過去の冒険で傷を負ったのでしょう」

僧侶「…本当なんでしょうか」

魔法使い「…どうでしょう。けれど、今日の勇者様の強さを見ると、それ以外に思いつきません」

僧侶「もしかしたら、昔にすごい修行をしたとかじゃ…?」

魔法使い「修行で、あそこまでの傷跡が残るでしょうか…?」

僧侶「…」

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:34:15.22 ID:03o1SKIUO
僧侶「もし本当の事だったとしたら…」

魔法使い「?」

僧侶「私達は、必要なんでしょうか?」

魔法使い「!それは…」

僧侶「このお風呂の件もですけど…私達が勇者様の枷になるんじゃあないですか…?」

魔法使い「そうかも知れませんね」

僧侶「……どうしたらいいんだろう?」

魔法使い「……」

僧侶「私ね?今日、勇者様の戦ってる姿を見て、ちょっと怖かったんです」

魔法使い「それは、私も…きっと戦士さんも同じですよ」

僧侶「魔物とはいえ、自分より弱いものを力でねじ伏せる…」

263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:36:50.26 ID:3+m9lLPuO
この僧侶はウザ僧侶だな

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:42:18.98 ID:03o1SKIUO
僧侶「それが、本当に正義の為の戦いなんでしょうか?」

魔法使い「…勇者様の信じる正義なのでしょう。私達はそれについていくしかありません」

僧侶「…ですよね。…私、どうかしちゃってるなぁ」

魔法使い「無理もありません。今日の戦いを見ては…誰だって…」

僧侶「…でも」

魔法使い「…?」

僧侶「あの傷を受け入れられなかった事は、私間違ってると思います…」

魔法使い「…そうですね」

僧侶「勇者様も、今までずっと戦ってきて、苦しい思いをしてるのに…」

魔法使い「それを見て怖がってしまう私達は、本当の意味での仲間にはなれていないのでしょうね…」

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:44:55.49 ID:03o1SKIUO
魔法使い「そろそろ、あがりましょうか。勇者様も待っているでしょうし…」

僧侶「そうですね。…勇者様に謝らなくちゃ…」

魔法使い「…私も、そうします」

ざぱぁ…

トテトテ

トテトテ

ガチャ

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:48:12.18 ID:03o1SKIUO
トテトテ

トテトテ

僧侶「勇者様、気を悪くしてるでしょうか…?」

魔法使い「…そうかもしれませんね。きちんと謝りましょう…」

トテトテ

ガチャ

魔法使い「あら?勇者様の服が落ちて…」

僧侶「ホントですね。勇者様、着替えたのかな?勇者様?」

トテトテ

女勇者「…回復魔法……回復魔法」

僧侶「ゆ、勇者様…」

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 00:58:51.60 ID:03o1SKIUO
女勇者「!」

魔法使い「勇者様…」

女勇者「ご、ごめん!気づかなかったよ。もうあがったんだね」

僧侶「…ごめんなさい」

女勇者「え?」

僧侶「勇者様のお気持ちを考えずに…私、自分のことばっかりで…」

僧侶「怖がることしかできなくって…勇者様の傷だって、好きで負ったわけじゃないのに…」

女勇者「ううん、いいんだよ」ニコ

僧侶「…勇者様」

女勇者「こんなの、誰だって気持ち悪いよ。回復も効かない傷なんて…」

僧侶「…」

女勇者「だから、もう良いの。怖がらせちゃってごめんね」

僧侶「そんな、勇者様は悪くありません…!」

女勇者「じゃ、お風呂入ってくるよ!じゃね」ひらひら
トテトテ
バタン…

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:03:53.22 ID:03o1SKIUO
僧侶「…許してくれない…ですよね」

魔法使い「……」

僧侶「仲間なのに、こんな溝ができちゃって…私のせいです…」

魔法使い「勇者様は、私達を許さないのではなく…きっと」

僧侶「え…?」

魔法使い「きっと、ご自分でも自身を怖がっているんではないでしょうか…」

僧侶「勇者様が、自分を怖がってる…?」

魔法使い「なんとなくですが…。ループも、勇者様が望んでいるわけではないのでしょう?」

僧侶「あ…」

魔法使い「ご自分がどこまで強くなるのか、どんな傷を負うのかがわからなくて…」

僧侶「そう…なのかもしれませんね」

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:11:02.67 ID:03o1SKIUO
かぽーん…

女勇者「…ふぅ。良い気持ち…」

女勇者「やっぱり私は、こうやって一人でいるのがいいや…」

女勇者「この旅が終われば、きっと皆とも別れることになるんだろうし」

女勇者「…うん。もうこの事は忘れよう。私は頑張るだけ」

女勇者「勇者なんだから。何回だって、世界を守るために頑張らなくちゃ…ね」

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:14:36.81 ID:03o1SKIUO
女勇者「よし、そろそろ出よう。明日も早いしね」

ざぱぁ…

女勇者「…この傷も、この強さだって、私が今まで世界を救ってきた証なんだから」

女勇者「誰から嫌われたって良いよ。私だけがわかっていれば良いもんね」

トテトテ

トテトテ

ガチャ…

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:19:35.53 ID:03o1SKIUO
【次の日】

戦士「今日の目的地は、北の村だったか」

女勇者「うん、そうだね!もうすぐ見えてくると思うよ」

戦士「そうか。…む、魔物のようだ」

女勇者「あ、ホントだ。よっと」

ぶしゃあああ!!!

魔物を倒した!

女勇者「それでね?そこの村では…」

戦士「……」

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:25:21.04 ID:03o1SKIUO
【北の村】

戦士「ここが、その村か…」

僧侶「なんだか、皆忙しそうに働いてますね…」

女勇者「そうなんだー。ここは土地が悪いからね、農作物が育ちにくいんだって」

女勇者「今年は特にひどいらしくて…」

魔法使い「そうなんですか。それで皆こうして働いているのですね」

女勇者「うん。近くに町やお城もないしね」

女勇者「それで、ここらへんに住む魔物が…」



村人「きゃああああ!!!」

女勇者「村の子供を攫ってっちゃうんだぁ…」

僧侶「た、大変です!追いかけないと!」

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:29:29.67 ID:03o1SKIUO
村人「あ、あの…!貴女方は勇者様ご一行ですか…?」

女勇者「うん、そうですよ!」

村人「つ、つい今しがた魔物が村にやってきて…!私の子供が攫われてしまったのです…!」

女勇者「うん、任せて!すぐに助けてくるよ」ニコ

村人「ああ…ありがとうございます…!」

戦士「よし、勇者殿。すぐに向かおう」

女勇者「そうだねっ。早く助けてあげないと!」

僧侶「お母さん、ご安心くださいね。必ず助けてきますから…!」

村人「ありがとうございます…!」

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:36:08.63 ID:03o1SKIUO
【魔物の棲み処】

女勇者「ここだね。前の洞窟よりは明るいけど、みんな気をつけてね」

僧侶「はい…」

魔法使い「あ、勇者様!前から魔物の群れが!」

戦士「む!」チャキッ

女勇者「ホントだ!結構多いね、皆気をつけて…!」

戦士「勇者殿?剣を収めてどうするつもりだ?」

女勇者「え?数が多いから魔法で片付けようと思って。いくよー」

魔物「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

女勇者「即死魔法(最大)」

どさどさどさ…




魔物の群れを倒した!

290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:38:52.80 ID:03o1SKIUO
女勇者「よし、これで全部だね。…あ、魔法使いちゃん、危ない!」

魔法使い「え?」

魔物「ぐぎゃー!」

ばしゅっ

魔法使い「…う…ううぅ…!」

魔物「ぐるるる…」

女勇者「後ろにも居たんだ…気づかなかったよ。えいっ」

ぐしゃああ!!

魔物「がっ……」



魔物を倒した!

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:43:54.63 ID:03o1SKIUO
女勇者「魔法使いちゃん、だいじょうぶ?」

魔法使い「つ…!すみません、腕に傷が…」

女勇者「あ、血が出てるね。大丈夫、これくらいならすぐ治るよ」

魔法使い「回復していただけますか…?」

女勇者「うん。回復魔法(小)」

魔法使い「…治った…。すみません、ありがとうございます」

女勇者「ううん。全然いいよ。私も気づけなくてごめんね」

魔法使い「勇者様の足を引っ張ってしまいました…」

女勇者「へ?ううん、全然そんなことないってば!」

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:49:15.78 ID:03o1SKIUO
女勇者「皆が居るから、私も頑張れてるんだしさ!ね?」

魔法使い「…そうでしょうか。私は勇者様の邪魔になっているようにしか…」

女勇者「そんな事ないんだよ?ホントに。私だって、なんでも出きるわけじゃないんだから」

魔法使い「…」

女勇者「一人で旅なんて、できないんだからさ」

女勇者「ほら、先を急ごう?もうすぐ攫われた子供の部屋だよ」

戦士「…勇者殿」

女勇者「ん?」

戦士「勇者殿は、以前一人で旅をしたことがあるのか?」

女勇者「うん、一回だけね。4週目だったかな?」

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:51:45.59 ID:03o1SKIUO
女勇者「?それがどうかした?」

戦士「…いや、いい。先を急ごう」

女勇者「…?」

戦士「ここが、子供が捕らえられている場所か」

女勇者「うん、そうだね!早く助けてあげよう!」

ガチャ…

きぃぃ…

バタン!!



子供「!!助けて!お姉ちゃん、助けてぇ!!」

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 01:56:57.25 ID:03o1SKIUO
魔物「…!!勇者か…!」

女勇者「そうだよ。さぁ、その子を返してくれる?」

魔物「そうはいかん…」

僧侶「なぜ…なぜその子を攫ったんですか?!」

魔物「ふん、わかりきった事を。食べさせるためだ」

僧侶「食べさせる…?」

魔物「貴様らとて同じだろう。自らの飢えを凌ぐため、他の命を絶つことなど」

僧侶「!」

魔物「さぁ…取り返したくばかかって来い。俺を殺せば子供は取り返せるぞ」

304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 02:03:04.89 ID:03o1SKIUO
僧侶「食べさせるって事は…まさか、自分の子供に…?」

魔物「貴様らの知るところではない。早くしなければ人間の子供の命はないぞ」

僧侶「そんな…!」

女勇者「よし、行くよ!」

僧侶「!」

女勇者「…っせい!!」

女勇者の攻撃!
魔物の腕が切り落とされた!

魔物「が…!」

女勇者「えいっ!」

ぐしゃっ

ずばっ

がこっ

ずばぁん!!

魔物「…っ……っ」

僧侶「…勇者…さま…」

305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 02:06:59.92 ID:03o1SKIUO
女勇者「次で終わりだね!」

魔物「か…ひゅ……ひゅ…!」

僧侶「…!!」

女勇者「せいっ!!!」

ぐしゃぁぁぁ…



魔物を倒した!

女勇者「よし、と。親はこれで終わりだね」

351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 09:58:04.01 ID:03o1SKIUO
村の子供「お、お姉ちゃん……」ビクビク

女勇者「よしよし、かわいそうにね。大丈夫だった?」

村の子供「…うん…」

女勇者「怖かったでしょ?さぁ、お姉ちゃんと一緒に帰ろう?」

村の子供「……」

女勇者「さぁ?行こう?」

村の子供「ひ…」

女勇者「?」

村の子供「びぇええん!!」

女勇者「あ…」

352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:02:12.74 ID:03o1SKIUO
僧侶「大丈夫、怖くないですからね?大丈夫大丈夫…」なでなで

村の子供「ひ、ひぐ…うえぇぇぇん…」

僧侶「…お姉ちゃん達と一緒に帰りましょうね?もう怖くないからね」

村の子供「…うん……」

女勇者「ねぇ…私、怖いかな?」

魔法使い「勇者様…」

女勇者「…だって、魔物倒さないと、この子は食べられちゃったんだよ?」

魔法使い「そうですね。…勇者様は間違っておりませんよ」

女勇者「…じゃあ。どうして私が怖がられるの…?」

魔法使い「……」

女勇者「私だって…好きでこんなに強くなっちゃったわけじゃないのにね?」

魔法使い「それは…」

女勇者「えへへ…いけないいけない。また愚痴こぼしちゃったね」

女勇者「……しょうがないのに」

357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:06:39.66 ID:03o1SKIUO
女勇者「皆、悪いけど少しだけ外に出ててくれる?」

戦士「む?勇者殿は戻らないのか?」

女勇者「あそこの物陰に魔物の子供が隠れてるんだ」チラッ

戦士「…勇者殿、本当に子供の方も倒すのか」

女勇者「…このまま放っておいたら、魔物の子供は村を襲うかもしれないよ?」

女勇者「しかも今度は、親を殺された恨みで人を襲うかもしれない…」

戦士「……」

女勇者「倒しとかないと…ダメだと思うんだ。戦士くんはどう思う?」

戦士「勇者殿の………」

女勇者「…私の?」

戦士「勇者殿の、好きにしてくれ」

女勇者「…!」

359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:10:38.81 ID:03o1SKIUO
女勇者「わかったよ…。じゃあ戦士くん、みんなを連れて外に出ていてくれる?」

戦士「…了解した」

女勇者「……ごめんね?」

戦士「…それが、勇者殿の正義なら…何も言わん」

女勇者「……」

戦士「さぁ行こう、魔法使い、僧侶。子供をしっかり見てやってくれ」

僧侶「は、はい!」

魔法使い「わかりました。行きましょう」

子供「…うん」

363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:13:58.19 ID:03o1SKIUO
トテトテ

ガチャ

バタン!!!

戦士「……」

僧侶「戦士さん…勇者様だって、好きでやってるんじゃないんです。わかってあげて…」

戦士「わかっている。勇者殿が間違っていないことはわかっているんだ」

僧侶「…勇者様はもう、5回も同じことを繰り返しているのですから…」

戦士「…そうだな。もう慣れてしまっているのかもしれない」

魔物『ぐがぁぁぁ!!!!』

ばしゅっ

魔物『が…う………っ』

どさっ

戦士「……」

364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:15:34.34 ID:pbxM8JoEO
きっと一度くらい魔物の子供を放っておいて後悔したんだろうな

365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:19:13.41 ID:03o1SKIUO
戦士「我々は……」

魔法使い「…?」

戦士「本当にこの旅に必要なのだろうか」

魔法使い「戦士さん、そんなこと…」

戦士「俺は正直、勇者殿の正義についていく自信がない」

僧侶「…」

戦士「強さなどもってのほかだ。俺たちは勇者殿の足手まといにしかならない」

僧侶「そうですけど…でも、私たちももっと強くなれば…」

戦士「……俺はこれ以上、耐えられそうもない」

僧侶「……」

366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 10:20:06.65 ID:WFNndghBO
魔物との共存考えた事もあったって言ってたもんな
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