FC2ブログ
2ちゃんねるまとめ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:02:19.13 ID:BgleTl270
姫「卑劣な手段を如何に用いようとも、貴方の言いなりになどなりません」

姫「さ、触らないでください! 汚らわしい!」

姫「私は貴方の……魔王の花嫁にだなんて、なるつもりはありません!」

姫「きっとすぐにでも、勇者様が助け出して下さるはず……」

姫「貴方のような悪しき者など、勇者様の敵ではありません! だから、早く出て行ってください!」


メイド「……」








2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:03:10.76 ID:BgleTl270
メイド「姫様」

姫「ふん!見張りの貴方などなくとも、大人しくしていますとも!」

メイド「うーん」

姫「何です?!」

メイド「五十三点」

姫「……何で?」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:05:33.14 ID:BgleTl270
メイド「もうちょっと、『攫われて心細いお姫様』ってのを演出した方がいいと思います」

姫「あちゃー……確かにこうまで気丈な姫ってのは確かにないよなあ。怪しい?」

メイド「いえ……魔王様は完璧に信じておりますよ。姫様の演技」

姫「うはは。めでてー男だなあ、お前んとこの頭ってのも」

メイド「何しろ彼女いない暦=年齢ですからね。最早絶滅危惧種レベルのピュアボーイですよ」

姫「違いない違いない。あたしのウソ泣きにころっと騙されてやんの」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:09:20.10 ID:BgleTl270
メイド「魔王様は姫様のお姿を魔法の鏡で一目見て、恋に落ちたとか」

姫「で、誘拐したんだろ?短絡的だねえ」

メイド「全くです。付き合うこちらの身になって頂きたいですね」

姫「いっやあ、悪いね。元はといえばあたしがこんなに美人だから」

メイド「中身は伴っていないようですが」

姫「言うねえ、性悪女」

メイド「貴女ほどではありませんよ、性格破綻姫様」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:12:07.63 ID:BgleTl270
姫「……ぷ」

メイド「……ふふ」

姫「あはははは!」

メイド「ふふふ」

姫「やっぱお前面白いなあ」
メイド「姫様こそ」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:15:32.20 ID:BgleTl270
姫「いやあ。誘拐されて良かったのは、素で喋れる相手が見つかったってことだな」

メイド「お城ではあんな猫かぶりで通していたのですか」

姫「礼儀作法にゃめっぽううるせえからな。そうやって抑圧されたお陰でこんなんなっちまったんだよ」

メイド「お可哀想に」

姫「顔が笑ってんぞ」

メイド「気のせいですよ」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:18:14.55 ID:BgleTl270
姫「ま、いつまでいるか分かんないけど、よろしく頼むよ」

メイド「勇者が来るまでですか」

姫「勇者? んなもん来るわけねーじゃん」

メイド「しかし、貴女様の国に勇者が現れたと聞き及びますが」

姫「確かに出たみたいよ、勇者。でもうちの国、隣の国と今戦争してるからさー」

メイド「貴女様救出にまで、手が回らないと?」

姫「そーそー。あたしとしてもこっちの方が気楽だから、まだまだドンパチしててくれると助かるんだけどな」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:22:04.60 ID:BgleTl270
姫「しっかしあの魔王様はどうにかなんねーのか」

メイド「貴女に何の危害も加えませんのに、何かご不満でも?」

姫「大有りだ。シャイボーイにも程があるだろ」

メイド「折角貴女を攫われたのに、何もなさろうとしないとはねえ」

姫「連れて来られた時は、あたしの純潔もここまでかと、正直焦ったんだがなあ……」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:26:19.87 ID:BgleTl270
メイド「魔王様、最初に貴女様にお会いになって、何をなさったのでしたっけ」

姫「……結婚を前提に付き合ってくれと、頭を下げやがった」

メイド「……」

姫「腹抱えて笑うんじゃねえよ。当事者の身にもなりやがれってんだ」

メイド「ふふふ……失礼しました」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:29:06.68 ID:BgleTl270
姫「で、嫌だと言ったらこのザマよ。ったく面倒くせえ……毎日口説きに来やがって」

メイド「今日は何を頂いたのですか?」

姫「指輪だとよ。ほれ」

メイド「これはまた立派な宝石ですね」

姫「それより何であいつ、あたしの指のサイズが分かったんだ……」

メイド「私がお教えしました」

姫「やっぱりお前か」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:33:56.70 ID:BgleTl270
メイド「その他スリーサイズや食べ物の好みなど、情報リークも私の仕事ですので」

姫「まあいいけどよ……このこと、言ったのか?」

メイド「貴女がこんな性格だって? 言える訳がないじゃないですか」

姫「だよなー」

メイド「魔王様は貴女にぞっこんですから。こんな女性だと知れば、再起不能になりますよ」

姫「それはそれで面白いから、あたしとしては別にいいんだけど」

メイド「正直私も見てみたいですよ。でも、鉄の意志で耐えているのです」

姫「あはは、お前も大変だねえ」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:36:56.53 ID:BgleTl270
姫「おっと、そろそろあいつが迎えに来る時間だな……用意しとくか」

メイド「律儀ですね」

姫「仕方ねえだろ。あいつがこの時間、絶対に茶に誘いに来るんだから。一応囚われの身だし従っておかねえと」

メイド「突っぱねることも出来るはずでは?」

姫「そんなこと……出来るはずがありません……」

メイド「『表向き気丈に振舞ってはいるものの、実は恐怖を隠しきれない』?」

姫「そうそれ」

メイド「七十一点」

姫「よっし、この路線で高得点目指してやるぜ!」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:40:27.85 ID:BgleTl270
姫「あー……疲れた」

メイド「ご苦労様です」

姫「……お前、あいつに見えないとこでこっそり笑ってたろう」

メイド「おや、お気付きでしたか」

姫「当たり前だ。特にあそこ、『お前のためなら、世界を敵に回しても構わない』で死にそうになってただろ」

メイド「当然です。本日最も輝いていた台詞じゃないですか」

姫「あたし、すっげー突っ込みたかったんだぞ……『お前魔王じゃねえか!』、ってな」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:46:21.69 ID:BgleTl270
姫「なんでああも歯の浮く台詞がぽんぽん出てくるのかね。疲れるっつーの」

メイド「そういえば魔王様、先日『女性を口説く魔法の言葉』なんて、いかがわしい書物を熱心に読んでいらしたような」

姫「よしお前、ちょっくらその本燃やして来い」

メイド「さすがにそれは出来ませんね」

姫「じゃあ、自分の言葉で勝負してこそどーこーって入れ知恵して来い」

メイド「それなら面白そうですし、可能です。任されました」

姫「頼んだぞー」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:49:08.23 ID:BgleTl270
メイド「ただいま戻りました」

姫「どうだった?」

メイド「『気の効いた言葉など思いつかん……好きだ、愛している、この二つくらいしか……』とのことです」

姫「おい、今度はあいつ殴ってきてくれね?」

メイド「嫌ですよ。折角堪えて来たばかりですのに」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:55:01.52 ID:BgleTl270
姫「あー……ネタにするにしても調子狂うわ」

メイド「褒めるのは癪ですが、貴女の美貌でしたら、言い寄る男など星の数ほどいたのでは?」

姫「ん? いたに決まってんだろ。それこそ王子だの貴族だのより取り見取りだったよ」

メイド「ならば、魔王様お一人くらい容易くあしらえるのではないのですか?」

姫「自分の主人にすっげえ言い草だな……いや、ああいうパターンは初めてでよぉ」

メイド「極度のシャイボーイが?」

姫「そうなんだよ……まいったなあ」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 00:58:47.64 ID:BgleTl270
姫「今まで言い寄ってきた奴らはさあ、如何に自分があたしに相応しいかって、そればっか喋るんだよ」

メイド「さぞかし女性経験豊富で、自信に満ち溢れていらっしゃるのでしょう」

姫「あと、地位とか財力とかな。親の七光りでえっらそーにしやがってよ……ほんと、胸糞わりぃぜ」

メイド「そしてその手の方々を悉く振っていった結果、未だ新品のままだと」

姫「何か腹立つけど、まあいい。ともかく、あんなの相手にするのは初めてなんだ」

メイド「だからお茶の間、今までほとんど無口だったのですね」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:03:02.53 ID:BgleTl270
メイド「で、正直な話どうなのです?」

姫「何が」

メイド「魔王様のこと、どう思っておいでで?」

姫「いいオモチャ?」

メイド「期待を裏切らない回答ですね」

姫「あったりまえだ。それ以上になるもんか」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:07:36.85 ID:BgleTl270
姫「ふっふっふ。まあ見てろ、今はちょーっとばかし扱いに困っているが、そのうち軽ぅくあしらってみせるさ」

メイド「では僭越ながら、私もご協力致しましょう」

姫「お前さ、一応魔王側ならもっとやることあんだろうに」

メイド「嫌ですね姫様。女同士の友情を優先してはいけませんか?」

姫「『遊べそうだからこっちにつく』?」

メイド「正解です」

姫「うはは。女の友情ばんざーい」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:11:42.08 ID:BgleTl270
メイド「そうこうしている内にご就寝の時間となりましたが」

姫「…………」

メイド「憔悴しきっておいでですね」

姫「ったりめえだ……」

メイド「まだ慣れませんか、魔王様と二人っきりでの夕餉の時間は」

姫「慣れる慣れないの問題じゃねえんだよありゃ……」

メイド「一体どのような醜態が繰り広げられているのやら」

姫「醜態は魔王限定だ」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:14:48.33 ID:BgleTl270
姫「あんの野郎……食事中ずーっとあたしの方見てんだよ」

メイド「それはまた食欲が失せますね」

姫「で、いざあたしと目が合うと……」

メイド「合うと?」

姫「真っ赤になって俯いたり、変な弁明したりしてよぉ……もうやだ」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:17:21.68 ID:BgleTl270
メイド「因みに変な弁明とは?」

姫「今日は『このような場所で不安も多いでしょうし、食欲が落ちてはいないかと心配で……』だとよ」

メイド「『お前が連れてきたんだろ?!』とは……」

姫「ふっふっふ……飲み込んださ、メインディッシュの厚切り牛ステーキごとな」

メイド「ああ姫様……素晴らしい戦いっぷりでございます! 私涙を禁じえません!!」

姫「ふっ、よせやい……当然のことをしたまでよ」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:20:47.24 ID:BgleTl270
メイド「しかし魔王様も『貴女に見とれていた』と正直におっしゃえばいいものを」

姫「シャイボーイはそれが言えないんだろうよ。自分の言葉じゃあな」

メイド「正に思春期の少年ですね。ちょっと違うのは、性欲より愛が過多すぎるという点」

姫「勘弁してくれよ……別にあいつのことは嫌いじゃねえけどさー」

メイド「おや、満更でもないのでしたら今すぐ褥の準備をいたしますよ。並んで二人分」

姫「あっはっは、こぉのオヤジさんめっ☆」

メイド「目が笑っていませんね」

姫「ったりめーだ。寝るぜ、お休み」

メイド「お休みなさいませ、姫様。明日もまたお疲れ様です」

姫「おうよ」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:25:49.03 ID:BgleTl270
メイド「さて、朝になりましたが本日のご予定は」

姫「ああ……庭を散歩だとよ」

メイド「手を取り合い、寄り添い仲睦まじく?」

姫「お前、いっつもついて来てんだろ。分かってるはずだろうに」

メイド「いいじゃないですか。いつも同じで飽きてきたんですよ」

姫「まあ、一緒に散歩と言いつつ、あいつは半径十メートル以内には近寄らねえからな……」

メイド「何が楽しいのでしょう」

姫「あたしに聞くな」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:28:09.50 ID:BgleTl270
メイド「つつがなく終了しましたね」

姫「なあ……あいつ、途中から姿が見えなくなったんだけど。先に戻ったのか?」

メイド「一応気配はありましたから、どこかに潜んでいたのかと」

姫「何で隠れてこそこそする必要があるんだよ。ムカつくな」

メイド「そうは申されましても……あら、ノックが」

姫「魔王だろ。お前出て……いや、あたしが出てやる」

メイド「おや、珍しいこともあるのですね」

姫「腹立つから、直接嫌味の一つでも言ってやるんだよ」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 01:30:52.40 ID:BgleTl270
メイド「お帰りなさい……ませ」

姫「……ぼーっと見てねえで、手を貸せ。一人じゃ持ちきれない」

メイド「これはまあ、見事な花束で。しかし何故?」

姫「あたしがさっき『綺麗ですね』って、雰囲気に合わせて言った花だよ……」

メイド「では……先程姿が見えなかったのは」

姫「必死に摘み集めてたんだとよ」

メイド「重いと取るか、情熱的と取るか、二極ですね。どちらです?」

姫「もうどうでもいい……なんか、どっと疲れた……」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 10:55:12.11 ID:BgleTl270
姫「しっかし……こういう路線は初めてだな」

メイド「贈り物ですか?」

姫「ああ。今までは宝石だのドレスだの、何か即物的なもんばかり押し付けやがったのに」

メイド「きっと魔王様なりに、貴女に気に入られるため必死なのですよ」

姫「涙ぐましい努力だねえ。実を結ぶ保障はしてやんねえけど」

メイド「私は奇跡を信じています」

姫「面白いからだろ?」

メイド「当然です」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:00:58.11 ID:BgleTl270
メイド「貴女がころっと落ちるか、魔王様が完全に貴女のオモチャになり下がるか。どちらにせよ愉快な話です」

姫「いいねえ外野は気楽で。あたしは寿命だか精神だか、大事なものを毎日すり減らしてるってのに」

メイド「その鬱憤は、是非とも魔王様で発散なさって下さいね」

姫「どこから取り出した。その鞭と蝋燭は」

メイド「華美なドレスに無骨な鞭。このギャップで彼のハートはイチコロです」

姫「ドン引きすると思うなー」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:07:19.74 ID:BgleTl270
姫「あ、でもこれ面白い」

メイド「お気に召しましたか、その鞭」

姫「風を切る音が心地いいねえ。何か壊していいもん無い? 確かに鬱憤ばらしにゃ丁度よさそうだわ」

メイド「ではこちらを」

姫「どこから取り出した。その等身大魔王のハリボテは」

メイド「こんなこともあろうかと密かに製作しておりました」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:11:26.12 ID:BgleTl270
姫「気持ちは泣けるほど嬉しいけど……ちょっとこれは気が引けるな」

メイド「何を躊躇う必要がありますか。さあ一思いにざっくりと!」

姫「お前は魔王に何か恨みでもあんのか。んじゃまあ、お言葉に甘えて……」


ギィッ……


メイド「あ」

姫「あ」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:14:46.67 ID:BgleTl270
姫「い、いえこれは誤解です」

姫「別に貴方が憎いだとか、鞭で叩いてやりたいとかそんな意図は御座いませんのよ」

姫「メイドが勝手に用意して、無理やり私に持たせたのです」

姫「振りかぶっているように見えた? う、うふふ……きっとお疲れなのですよ」

姫「あ……」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:19:38.18 ID:BgleTl270
姫「おいそこで笑い転げてる駄目メイド」

メイド「くっ……っふっふふふ……何というナイスタイミング」

姫「なんでこういう時に限ってノックしねえんだ、あいつは……」

メイド「おや、魔王様はいずこに?」

姫「顔面蒼白のまま、無言でふらふらっと出て行った」

メイド「よほどショックだったようですね」

姫「あれを軽く受け流せる奴がいたら、むしろこえーよ」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:23:48.97 ID:BgleTl270
メイド「しかし誤解を解かねばなりませんね」

姫「まあ……鞭振り回してるってのは姫にゃ相応しくねえしなあ」

メイド「決まりですね。行きましょう」

姫「どこに」

メイド「魔王様のお部屋ですよ」

姫「はあ?」

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:30:55.81 ID:BgleTl270
メイド「どうせ失意にまみれ、部屋で塞ぎ込んでいらっしゃるはず」

姫「えー……面倒くせえ。お前代わりに行って来てよ。何か手紙でもしたためてやっからさ」

メイド「いけません。こういうのは当人同士の話し合いで解決すべきなのです」

姫「元凶が何でそんなに強気に出るんだ。まあ……暇つぶしにはなるかもな」

メイド「そうと決まれば、早速参りましょう!」

姫「言いつつ鞭を握らすんじゃねえ。持ってかねえっての」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:35:00.15 ID:BgleTl270
メイド「お疲れ様でした、姫様」

姫「おうメイド、さっきの鞭よこせ」

メイド「どうぞ」

姫「あっはっは……死に絶えろあんのクソ童貞!!!」

メイド「おお、一刀両断お見事です」

姫「死ね! 死ね! 死んで生き返ってまたあたしに殺されろ! 童貞種無し魔法使いぃぃいいいいい!!!」

メイド「だから魔王ですってば」

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:41:42.19 ID:BgleTl270
姫「何なんだよあの部屋は?!」

メイド「見事に姫様の写真ばかり飾ってありましたね。机の上にあったアルバムも、全て姫様専用でしたし」

姫「しかも全部隠し撮りかよおおおお! そりゃ部屋に入れるの躊躇うわなあ! 無理やり入ってちょっと今後悔!」

メイド「まあまあ。着替えとかお風呂とかはありませんでしたし、大目に見てやって下さい。愛を持て余しているのですよ」

姫「確かに全部チェックしたけどそういうの一切無かったよな……ほんと、あいつが分からん」

メイド「ピュアボーイにはまだ早いのでしょう」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 11:44:36.88 ID:BgleTl270
姫「いやでもあたしが怒っているのはそれだけじゃねえんだよ……」

メイド「分かっておりますよ。魔王様のあの、悟りきった笑顔」

姫「なあにが『お前が私を鞭でぶちたいと言うのであれば、全力でそれを受ける覚悟がある!』だ?!」

メイド「純愛ですねえ。私思わず涙が出ます。イイハナシダー」

姫「畜生人事だと思いやがって! 一応あいつ誤解だって納得しやがったけどさ! はっ!」

メイド「鞭を振り回しながら何をおっしゃいますか」


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:24:33.88 ID:BgleTl270
姫「ああクソ。動いたら腹が減ってきた」

メイド「そうですね。そろそろ夕方ですものね」

姫「今日は調子が悪いって言っとけ。飯はここで食いたい」

メイド「魔王様の目があると、暴飲暴食できないからですね」

姫「おうよ。あ、酒も頼むわ。今夜は愚痴を肴に飲み交わそうぜ」

メイド「何というオヤジ。ですがまあいいでしょう。乗ります」

姫「そうでなくっちゃ」

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:30:25.28 ID:BgleTl270
姫「うんうん。なんで今まで仮病を思いつかなかったんだろ」

姫「今夜はぱーっとやるぜー。魔王の顔見なくてせいせいするわ」

姫「しっかしメイドは遅いな。こっそり酒持ってくるのに手間取ってんのか?」


コンコン


姫「……メイドならノックするはずねえし……魔王か?」

姫「ごほん……はい。どうぞ」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:39:25.83 ID:BgleTl270
姫「どうかなさいましたか?」

姫「い、いえ……少し疲れてしまいましたので、本日の夕餉はここで取らせて頂きたくて」

姫「構いませんか? ではまた明日……はい?」

姫「そ、そんなお手を煩わせるほどでは……ええ、大丈夫ですよ」

姫「本当に平気ですから。そこのメイドもいますし、一人で食べられますから」

姫「…………は、はは。遠慮など……」

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:43:57.91 ID:BgleTl270
姫「……」

姫「あ」

姫「あーん……」

姫「ええ……おいしゅう御座います…………お粥」

姫「いえもう結構ですからええ」

姫「……」

姫「あ」

姫「あーん……」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:45:05.51 ID:877UGmvOO
なにこれクソ萌える

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:47:43.61 ID:BgleTl270
メイド「お楽しみでしたね!」

姫「うっわあいい笑顔……てめ、何で魔王なんか連れて来やがったんだよ」

メイド「見舞いがしたいとおっしゃられれば、私は拒否する権限を持ち合わせておりませんので」

姫「あー畜生。仮病はもう使えねえなあ……」

メイド「ドキドキお見舞いイベントをクリアーなさるとは、魔王様もスキルが上がってきたご様子」

姫「一人で舞い上がってあたふたしてただけだろ……あーあ、病人食なんかよりもっとこー、腹持ちするもんが食いてーよぉ……」


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 13:54:12.89 ID:BgleTl270
メイド「しかし大人しく『あーん』を受け入れましたね」

姫「やらないとあいつ引き下がらねえだろ」

メイド「流石に最初から最後までやるとは思いませんでしたが」

姫「ずっと飽きろ飽きろって念じてたんだがなあ」

メイド「だからあんなに具合が悪そうな顔をなさっていたのですね。演技かと思いましたが」

姫「演技できるほど余裕無かったっつーの」

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:00:42.31 ID:BgleTl270
姫「あーもう最初の頃の超拒絶演技が出来る気がしねえ……」

メイド「今あれをやると、うっかり素で罵ってしまいそうですしね。ですがさぞかし魔王様、お喜びになると思われますが」

姫「あはは。本当にありそーだからシャレになってねえよ」

メイド「『罵られ、踏まれ、挙句鞭でぶたれる……こんな愛の形もいい』とかおっしゃいますね、きっと」

姫「やめてくれ……しまいにゃ泣くぞ、あたし」


117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:05:06.40 ID:BgleTl270
姫「酒もないし、このまま寝るしかないのかなあ……」

メイド「ご心配には及びません。ほら」

姫「おお! お前いつの間にこんだけの酒を?!」

メイド「魔王様が姫様にお構いになっている間、こっそり拝借して参りました」

姫「でかしたぞ! やっぱりお前は出来るメイドだ!」

メイド「勿体無いお言葉。では、早速始めましょうか」

姫「おう! もうヤケだ! 朝まで飲むぞー!!」

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:09:26.99 ID:BgleTl270
姫「…………」

メイド「姫様……生きておられますか」

姫「あたま、いたい……」

メイド「私もです……」

姫「悪いがメイド……今日はあたし風邪だから、面会拒絶ってことにしといてくれ」

メイド「分かりました……ちょっと行って参ります」

姫「魔王が来たいって行っても追い返せよ? 部屋が酒臭くって、一発でバレちまうからな……」

メイド「勿論ですよ……では」

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:15:53.32 ID:BgleTl270
姫「で?」

メイド「見舞いにと、花と手紙を言付かって参りました」

姫「それだけなのに、随分掛かったんだな……」

メイド「何度も何度も書き損じしやがりましてね。姫様の世話を口実に私が切り上げさせねば、まだ悩んでいるはずですよ」

姫「重いなあ……どれどれ」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:19:41.80 ID:BgleTl270
姫「……案外普通だ。短いし」

メイド「何と?」

姫「『体に良い料理を作らせるので、食べてくれ。良くなれば、また話がしたい。お大事に』」

メイド「それだけですか?」

姫「おう」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:24:41.80 ID:BgleTl270
メイド「なんとまあコメントに困る。二時間掛けてこれとは、苛立ちよりも呆れが先に来ますね」

姫「そうだなあ」

メイド「私の忠告に従い、自分の言葉で捻り出したようですが、やはり経験の無さが浮き彫りですね」

姫「うん」

メイド「……姫様?」

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:28:13.37 ID:BgleTl270
メイド「どうかなさいましたか、上の空で手紙を見つめて」

姫「いっ、いや! 何でもねえよ?!」

メイド「じとー」

姫「う……何だよ」

メイド「まさか姫様、魔王様に」

姫「ねえよ!!!!!」


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:29:23.71 ID:t7Tb30jHO
なんかこう文が上手いというか言い回しが巧みなSSってレスが付きにくいよな
何故だろう

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:31:35.84 ID:T5jlTY580
貶したり突っ込んだりするのは簡単だが褒めるってのはなかなか難しいから

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:34:26.88 ID:BgleTl270

姫「ばっかてめ、何言いやがるんだ?! あたしが魔王に惚れるだなんて、あるわきゃねえだろ!!」

メイド「『魔王様に』としかまだ言っていませんのに」

姫「とにかくねえよ! ねえったらねえよ!!」

メイド「はいはい分かりましたよ。ところで手紙にお返事、書かれます?」

姫「……え?」


131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:41:34.73 ID:BgleTl270
メイド「書かれるのでしたら、私がお届けしますが」

姫「そ、そうだな……別に暇だし、書いてやっても……」


コンコン


メイド「おや、魔王様ですかね?」

姫「お、おい換気はしたが部屋に入れるなよ。酒盛りがバレたら面倒だ」

メイド「はいはい。では少し行って参ります」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:45:28.38 ID:BgleTl270
姫「手紙かあ」

姫「何て書きゃいいんだ……」

姫「『ありがとうございます。またご一緒にお茶を』……いやいや、あたし攫われてるし、ここまで譲歩せんでいいだろ」

姫「んー……他の野郎に書くようなテンプレ文面じゃあ、状況にそぐわねえな」

姫「……メイドが帰ってきてから考えるか」

メイド「姫様……」

姫「おお、さっきは何の用事だったんだメイ……ド」


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:51:37.63 ID:BgleTl270
姫「おい……お前の後ろにある、それは何だ」

メイド「姫様の健康のため、魔王様が作るよう命じられた料理でございます」

姫「おっかしーなあ。あたしにゃ、なんかでっけえ爬虫類の生首にしか見えねえんだけど」

メイド「ヒドラの生首香草焼きで御座います。精をつけるにはこれが一番だ、と魔王様が」

姫「あっはっは。よしメイド、ちょっくら待ってろ。一瞬で手紙書いてやっから」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 14:54:41.75 ID:BgleTl270
焼いたら生首じゃないような希ガス


メイド「良かったのですか? 返事が『くたばれ』の一言だけで」

姫「それ以外相応しい単語が見つからなかったんでな。あの首もちゃんとつき返してきただろうな?」

メイド「ええ。魔王様、酷い落ち込みようでしたよ」

姫「けっ、構うもんか。ちょっとは身の振り方を学べってんだ」

メイド「貴女がそれをおっしゃいますか」


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:01:57.75 ID:BgleTl270
メイド「しかし本性がちらりと垣間見える一言でしたが、よろしかったので?」

姫「あー、さっきの手紙、熱で朦朧としている時に書いたって言えば完璧だろ」

メイド「それにしても酷いと思いますが」

姫「言いつつにやにやしてるお前は一体何なんだ」

メイド「楽しければいいのです」

姫「うん、知ってたさ」


141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:07:40.09 ID:BgleTl270
姫「まあ、これで今日一日は大人しいだろうよ」

メイド「そうだと良いのですが」

姫「フラグを立てるのはやめろ。とりあえず、代わりの飯を持ってこさせろ」

メイド「風邪ということなので、また病人食ですけどね」

姫「あーくそ、肉が食いてー」

メイド「自業自得です」

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:15:40.58 ID:BgleTl270
姫「あー、暇だ」

姫「…………漫画でも読むか、なんか大量にあるし」

姫「……七武海無双かー」

姫「ああ……ケンちゃんが」

姫「何これグリ・ムリ・ア死んだの? 次は? ねえ次は?」

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:18:27.36 ID:BgleTl270
メイド「ただいま戻り」

姫「おっせえんだよ! 何で延べ百冊くらいの漫画読んじまってんだよあたしはよぉ?!」

メイド「仕方がありません。全ての元凶は貴女ですから」

姫「何でだよ、あたしは大人しくこの部屋で待って」

メイド「途中で魔王様に捕まり、今まで愚痴を聞いていました」

姫「あたしだった!!」

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:24:35.06 ID:BgleTl270
メイド「『くたばれと言われたのだが……どのように自害すれば姫は許してくれるのだろうか』、と」

姫「何で素直に命令遵守しようとしてんだあいつは?! もっと他に言う事やる事があるだろうが!!」

メイド「熱のせいで、きっと本心ではありませんよ。と一応フォローはしておきましたが、立ち直れないご様子でした」

姫「打たれ弱すぎんだろ」

メイド「そこがきっとチャームポイントなのかと」

姫「魔王にそれはちょっと……」


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:35:01.01 ID:BgleTl270
姫「おう、行って来てくれたか」

メイド「ええ。魔王様、今度の手紙でようやくご安心なさったようでした」

姫「『先程は失礼しました。熱で朦朧としてしまい、何を書いたか覚えておりません。
   お見舞いのお料理ですが、今は食欲がありません。お気持ちだけ受け取らせていただきますね。ありがとうございました』」

メイド「完璧です。一部の隙もありませんでしたね」

姫「あっはっは、だろー? 何であたしが気を使わなきゃなんねーのか、いまいち分かんねーけどな」

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:39:10.62 ID:WbIJsO1VO
俺にも見舞いきてくんないかな…魔王たん…

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:43:30.31 ID:BgleTl270
メイド「とりあえず、明日また改めて弁明なさって下さいね。それで完全復活でしょうから」

姫「なんて手間の掛かる野郎だ……」

メイド「その分何だか可愛く思えてきませんか?」

姫「そう思うんならお前、あたしと立場代わってみろってんだ」

メイド「ご冗談を」

姫「おいお前、笑え。真顔はシャレになってねえよ」

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:43:36.72 ID:qR3I6b4oO
魔王も姫もいいけど
何かメイドに萌えるwwwww

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:52:16.27 ID:BgleTl270
メイド「さあ、素晴らしい朝が来ました」

姫「あー……気が重い」

メイド「因みに先程から、部屋の前を行ったり来たりしている不審者は誰だと思います?」

姫「分かってるからこーして小声で喋ってんだろ、あたしらは」

メイド「とりあえず、もう熱は下がったので魔王様に後ほど是非お会いしたいと姫様が……みたいな感じで追い払っておきますね」

姫「お前ちょっと待て。それ以上ハードル上げんなよ」

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:55:34.12 ID:BgleTl270
姫「ようお帰り。しゃあねえな、今から行ってやるか」

メイド「その必要はありません」

姫「何でだよ」

メイド「魔王様が、今日は来なくて良いとおっしゃられましたので」

姫「はあ?!」

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 15:59:31.09 ID:BgleTl270
姫「なんだよあいつ! このあたしが直接出向いてやろうってのに何様だってんだ!!」

メイド「だから、魔王様ですってば。これには理由がありまして」

姫「また、あたしが原因だって言うんじゃないだろうな」

メイド「『病み上がりだから、まだ寝ていてくれ。無理をしないで欲しい』とのことです」

姫「…………ちっ」


155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 16:11:21.78 ID:BgleTl270
姫「かっこつけやがってあの野郎……」

メイド「その代わり、後ほど見舞いに顔を出したいとのことです。如何なさいますか?」

姫「わーったよ、そん時に言うから許可して来い」

メイド「はいはい。しかし何度も何度も部屋を往復するのは面倒ですね」

姫「ははは。そう言うんなら、鈴でも鳴らして魔王を呼べばいいだろ」

メイド「全く人事だと思って。行って参ります」

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 16:15:06.99 ID:BgleTl270
メイド「伝えてまいりました。そして、あっさり了承されました」

姫「何その鈴」

メイド「鳴らすと魔王様がいらっしゃいます」

姫「うはは、やっべー召喚アイテムだなおい。お前にしちゃ面白い冗談だ」

メイド「いえ別に冗談で」

姫「貸してみろよ、ほれ」


チリンチリン

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 16:17:49.93 ID:BgleTl270
コンコン


姫「……え?」

メイド「だから言いましたのに」

姫「マジ? これ?」

メイド「ええ」

姫「えええええええええええ……」

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 19:58:45.70 ID:BgleTl270
メイド「その鈴、どこで鳴らしても魔王様の耳に届くとか何とか」

姫「出現までのタイムラグの無さがこえーよ、いっそもう捨てとけ」

メイド「嫌ですよ便利ですし。それより、早く出てやってくださいな」

姫「へいへい、わーったよ……ごほん」


姫「どうぞ」


191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:08:20.67 ID:BgleTl270
姫「昨日はどうもご心配をおかけしました」

姫「もう平気です。無理などしていませんよ」

姫「それより、私何か変な手紙を書きませんでしたか……? 熱であまりよく覚えていないのです……」

姫「……良かった。何か失礼なことを書いてしまったのではないかと、気がかりだったのです」

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:14:25.00 ID:BgleTl270
姫「昨日のお料理はどうなさいましたか?」

姫「あら、食べてしまわれたのですか。残念ですわ……とても美味しそうでしたのに」

姫「いえ、またの機会にお願いします。ええ、いつか、またの機会に」

姫「本当に、どうもありがとうございました」

姫「ふふ……本当に心配性ですのね、無理などしていませんから、大丈夫ですわ」


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:20:11.06 ID:BgleTl270
姫「ふいー」

メイド「お疲れ様です。しかし何故デレが多めだったのですか?」

姫「いや……何か空気読んだ発言してくと、ああなった……」

メイド「まあ、確かに良い空気でしたが。このままの路線で行くおつもりで?」

姫「まっさかー。ちょっと持ち上げときゃ、あいつもいい気になって動かしやすくなんだろ?」

メイド「悪女と言うより、悪ですねえ」

姫「止めようとしねえ、お前も悪だわ」


197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:24:38.55 ID:BgleTl270
姫「はあ……今夜も病人食か」

メイド「自業自得ですが、流石にそろそろ哀れになってまいりました」

姫「じゃあ、何か差し入れ寄越せよ」

メイド「はあ、差し入れですか……では」

姫「え、ちょ」


チリンチリン

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:28:29.24 ID:BgleTl270
コンコン


姫「てめ、何をしやがる?!」

メイド「魔王様に直接交渉なさった方が早いですからね」

姫「くそっ……なんで一日に何度もエンカウントせにゃならん……」

メイド「ほらほら、部屋に入れますから準備なさって下さい」

姫「…………楽しんでやがるな」

メイド「さあ何のことでしょう?」


200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:32:43.22 ID:BgleTl270
姫「……おい、責任取れよお前も」

メイド「姫様は『小腹が減りましたので、何か少し口にするものを頂けませんか』と言っただけですのにね」

姫「病み上がりに、ケーキ一ホール丸々寄越すんじゃねえよ馬鹿が」

メイド「そうは仰いながらも、黙々と食べていらっしゃいますね」

姫「肉の方が好きだけど、空きっ腹には何だってご馳走だかんな。お前も食えよ」

メイド「折角ですし、頂きます」

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:37:51.81 ID:BgleTl270
姫「さあて、何の変哲も無い朝がまたやって来たわけだが」

メイド「本日のご予定は……まだ決めておりませんね」

姫「まあ、何だかんだで一日半潰しちまったからな」

メイド「では……何ですか、返して下さい」

姫「鈴はもういい。お前が直接行って聞いて来い」

メイド「全く我侭ですね。行って参ります」

姫「おう」


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:41:13.58 ID:BgleTl270
姫「しっかし魔王召喚アイテムねえ」

姫「『鳴らせばいつでもどこでも魔王が駆けつけます!』」

姫「そう謳い文句を掲げりゃ、結構な値で売れそーだな……」

姫「あ、でもあいつ……あたし絡みじゃねえと動かなさそうだしなあ」

姫「つーことはガラクタか……ったく」


205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:44:40.36 ID:BgleTl270


姫「でも……」

姫「あたし専用かあ」

姫「いやいや、別に何とも思っちゃいねえよ。ただの便利屋呼び出し機だっての」

姫「うんうん、便利屋便利屋」

姫「それ以上とか……あるわけねえだろ」

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 20:48:52.29 ID:BgleTl270
メイド「何をぼそぼそ喋っておいでで」

姫「っわああああああああああああああ?!」

メイド「魔王様にご予定を聞いて参りました」

姫「お、おうご苦労さん……何だその目は」

メイド「いえ、随分とその鈴がお気に召している様子ですので」

姫「ああ? パシリが出来て丁度いいやと思ってただけだよ」

メイド「然様ですか」


224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:06:05.54 ID:BgleTl270
姫「で……今日はどうすりゃいいんだよ」

メイド「大事を取って、一緒にお茶が出来ればそれでいいと」

姫「……あたし、そんなに体弱そうに見えるのか?」

メイド「風邪とは無縁なお方に見えます。魔王様の目には一目惚れというフィルターが掛かっていらっしゃいますからね」

姫「病弱かあ。そりゃまた姫っぽいな」

メイド「これから定期的に、仮病をお使いになりますか?」

姫「あんなもん繰り返してたら、下手すりゃ本当に病みそうだからヤだ」

メイド「ですよねー」

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:13:30.98 ID:BgleTl270
メイド「さて、お茶の時間が近づいて参りました」

姫「へいへい。せいぜい気に入られるよう頑張ってくんよ」

メイド「……はあ」

姫「何だよメイド、これ見よがしにため息つきやがって」

メイド「こんなことでは、姫様に高得点はあげられませんね」

姫「因みに今だと何点だよ」

メイド「四十点にも満たないですね」

姫「えー……」


227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:17:47.14 ID:BgleTl270
姫「何かおかしいことしてたかなあ。自分で言うのもなんだけど、あたしの姫っぷりは完璧だぜ?」

メイド「まあいいでしょう。これは私の独断と偏見での点数ですしね」

姫「てことは、魔王にとっちゃ百点満点なのかもしれないんだろ?」

メイド「そうですね。そうかもしれませんね」

姫「微妙な面だな……まあいいや。行くぜ」

メイド「はい」

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:24:37.79 ID:BgleTl270
姫「……上機嫌だったな、あいつ」

メイド「久々に貴女の元気なお姿が見れて、ほっとしたのでしょう」

姫「なんつーか……ほんと、あいつあたしのこと好きなんだなあ……懐いてると言うか」

メイド「そろそろ情が沸いてきましたか」

姫「情は沸くかもしれんが、お前の期待してるレベルにゃ育たんぞ」

メイド「はあ……やはりペットに恋愛感情など抱けませんものね」

姫「何でお前は一々魔王にそんな辛辣なんだ」


234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:34:02.41 ID:BgleTl270
姫「さーて、夕飯までちょっと暇だし」

メイド「お使いになられますか、鈴」

姫「それはもういい。時間はもっと有意義に使わねえと」

メイド「何をなさるおつもりで?」

姫「漫画を読んで、荒んだ心を豊かにする」

メイド「はあ」


236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:40:41.97 ID:BgleTl270
姫「…………」

メイド「あの、姫様そろそろ夕食」

姫「黙ってろ。今ヴォーカルが死んだとこなんだよ」

メイド「何で時間が限られていると分かっていて、そんな長編を読もうと思うのですか」

姫「そこにあったから悪いんだ。食事は後でいいわ」

メイド「はいはい。その旨、魔王様にお伝えして参りますね」


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:46:18.90 ID:BgleTl270
姫「ふう。読み終わった……」

姫「さて……次はシェルクンチクに」


コンコン


姫「んだよいいところで魔王のやつめ……」

姫「ごほん……はーい」

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:51:40.55 ID:BgleTl270
姫「今晩は」

姫「いえ……調子が悪いわけでなく……」

姫「あ、はい。その、書物が興味深くて……」

姫「すみません……では夕飯には今から……はい?」

姫「い、いえ別にいけないことはありませんが……」

241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 22:55:06.05 ID:BgleTl270
姫「ふう」

メイド「何をやっているのですか何を」

姫「ここで飯食って、今まで延々漫画談義」

メイド「色気の欠片もありませんね」

姫「いや、でもあいつ積極的に会話続けるし、あたしの目を見て喋るし。進歩じゃね?」

メイド「スタートラインがおかしかっただけだと思いますが」


243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:03:40.40 ID:BgleTl270
姫「しっかし、あいつ案外分かる奴じゃん。ロゼットの最期で泣かな奴は人としてどうよってので意気投合したし」

メイド「ですからあの方、魔王様ですってば。しかし共通の趣味があると分かり、ぐっと親近感が増しましたね」

姫「おうよ。これからは茶の時間もあんまり苦にならんかもなあ」

メイド「ということは、散歩も少し距離が縮まりますかね」

姫「ああ、三メートルくらいにはなるんじゃね?」

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:08:15.97 ID:1JROrxueO
違う方向に距離が縮まった分、ある意味遠くなったなw

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:13:31.07 ID:BgleTl270
姫「丁度明日は散歩の約束してきたからな」

メイド「では、早めにお休みに」

姫「いや、漫画を読む」

メイド「何故ですか」

姫「あいつ大量に読んでやがるんだよ。対等に喋れるようにならねえと」

メイド「魔王様は一体……」

姫「さーて何を読もうかね」

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:15:47.27 ID:WJfZiKT50
なー魔王の仕事ってなんだっけ?

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:17:53.86 ID:t/xGkbnPP
>>247
欲望の限りを尽くす直前に
迫りくる勇者にやられること


250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:19:37.02 ID:BgleTl270
姫「結局貫徹だぜ畜生」

メイド「一体何を読まれたのですか?」

姫「ジョジョ」

メイド「むしろよく一晩で読んだといいますか」

姫「ふっふっふ……死刑執行中脱獄進行中まで読み終わったさ。あたしに死角はねえぜ」

メイド「今にも倒れそうですよ。むしろ死角だらけに見えますが」

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:23:49.48 ID:BgleTl270
姫「…………おい」

メイド「何でしょう」

姫「あれだけ昨日喋ったくせに、散歩の距離が縮んだように見えねえんだけど」

メイド「目算ですが、二メートルほど近いですよ?」

姫「会話が出来る距離まで来やがれってんだ」

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:32:14.32 ID:BgleTl270
姫「ああもう、ここでこそこそ喋ってても埒があかねえ」

メイド「どうなさるおつもりで?」

姫「あたしからあのピュアボーイの距離を詰めてやる」

メイド「何と」

姫「ふっ、止めてくれるなメイドよ。あたしはただ……最強スタンド談義という重要な野望のため動くに過ぎん!」

メイド「何とまあ頭の悪い」

姫「うっせー。んじゃまあ行って来るわ」

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:36:04.92 ID:j9zf7FB2O
ついにデレた

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:38:25.92 ID:SuxlClcC0
いいねぇ、いい変化だw

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:42:01.82 ID:E4jCo2JxO
うほっ、いいデレ

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:42:37.95 ID:BgleTl270
メイド「おお、いきなりの姫様の行動に魔王様がビビッておいでです」

メイド「きょろきょろ逃げ場を探しますが……ああ、捕まりましたね」

メイド「既に逃げ腰です魔王様。いじめっ子に捕まった子犬のようです」

メイド「……おや」

メイド「いきなり談笑の雰囲気です。まさかのいい感じです」


姫「やはりそう思いますわよね! 変人偏屈列伝は傑作だと!」


メイド「……色気とは程遠いような気がしますが」


261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:49:13.50 ID:BgleTl270
姫「うはは、楽しかったー」

メイド「良いのでしょうか、こんなので」

姫「何がだよ」

メイド「色気がありません」

姫「んなもんあたしに期待する方が間違ってんだよ」

メイド「少なくとも、魔王様は期待していると思いますよ?」

姫「あー……」


263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/28(月) 23:57:55.38 ID:BgleTl270
姫「そうだよなあ……あいつはまだ、あたしのこと……好きなんだよなあ」

メイド「恐らくずっと好きなままだと思いますよ」

姫「純情だからなー……あ、次ねじめ読も」

メイド「全くもう姫様ったら」

姫「うるせえな、そういう話にゃならんって何度も言ってんだろうが」

メイド「ああもうつまらない」

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:04:33.48 ID:LIg0tSJC0
姫(なるきゃねえだろ……)

姫(あいつだって、今までの奴らと一緒に決まってんだ)

姫(外面のあたしが好きなんだ)

姫(大人しくって可憐なお姫様)

姫(魔王は……あたしじゃない、姫様が好きなんだからな)

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:07:40.77 ID:LIg0tSJC0
姫「あーもう疲れる」

メイド「何がです」

姫「この漫画読むの。面白いと思うが、何かすっげー疲れるんだよ」

メイド「然様で」


268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:14:48.42 ID:LIg0tSJC0
姫「…………あー」

メイド「おや、もう漫画はよろしいのですか?」

姫「疲れた」

メイド「不眠不休で読み続けていれば、当然です」

姫「そういやそうか……ちょっと寝るわ」

メイド「ごゆっくり」

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:20:21.14 ID:LIg0tSJC0
コンコン


メイド「あら、魔王様」

メイド「すみませんがこの通り、姫様はお休みになられていますので」

メイド「夕食にはちゃんと起こしますので……あら、よろしいのですか」

メイド「『体を壊してはいけない』……ですか。この方、魔王様が思っている以上に丈夫で……いえ、何でもありません」


272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:26:21.94 ID:LIg0tSJC0
メイド「ところで魔王様は本当に、まだこの方に惚れておいでで?」

メイド「言い淀まないで下さい。今更照れないで下さい」

メイド「私の物言いが最近きつくなった? 気のせいで御座いましょう」

メイド「…………そうですか。思いは変わらないと」

メイド「何と物好きな……いえ、何でもありません」

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:30:47.56 ID:LIg0tSJC0
メイド「では、また後ほど……はい?」

メイド「あの鈴ですか? 今は姫様が持っていらっしゃいますよ」

メイド「ですから、次鈴が鳴った時は姫様が魔王様に会いたいというサインで御座います」

メイド「ええ、ええ。是非とも心待ちになさっていて下さいませ」


メイド「…………実に嬉しそうに去っていきましたね魔王様」

メイド「確実に、色気の無い用事で呼ばれるといいますのに」


281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:40:32.82 ID:LIg0tSJC0

姫「ふあー……おはよ」

メイド「本当に、おはよう御座います」

姫「え? あれ? 朝? 夕飯は?」

メイド「今は朝食のお時間です」

姫「うっわー時をすっ飛ばしちまったかー。って、魔王は来なかったのか?」

メイド「ちゃんと律儀に来られましたよ」


284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:44:42.06 ID:LIg0tSJC0
メイド「魔王様がゆっくり寝かせてやれとおっしゃいましたので、放置しました」

姫「おお、あいつのくせに気が利くじゃねえか」

メイド「それだけ貴女のことを大切に思っておいでなのですよ」

姫「へいへい。後で礼を言っとくよ」

メイド「では、あの鈴を鳴らしてやって下さいませ」

姫「えー……」

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:49:40.43 ID:LIg0tSJC0
姫「何かあれ怖いんだよなー、すぐ来るから」

メイド「鈴を持っているのが姫様と知り、魔王様はさぞかし期待なさっているご様子でした」

姫「なるほど。ファンサービスも姫の仕事だな」

メイド「さあ、一思いに」

姫「へいへい」




286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:52:11.47 ID:LIg0tSJC0
コンコン


姫「…………」

メイド「…………」

姫「あたし、今ほとんど鳴らしてなかったよな」

メイド「……愛の力ですよきっと」

姫「なんかもう……こっええええ……」

メイド「と、とにかく、お招きしますからね」


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:57:06.28 ID:T5JUZD8uO
魔王のセリフがまったくないが
庭であたふたする様が容易に想像できたりと素晴らしい文才を感じる

魔王かわいいよ魔王

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 00:59:18.74 ID:oK2i0qGz0
人気投票とかしたら、セリフ一つもないのに魔王が一位になりそうだな
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://2chmatomeblog.blog67.fc2.com/tb.php/167-4b4dc6eb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
ブログ アフィリエイト・SEO対策 カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。