2ちゃんねるまとめ
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296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 01:02:50.30 ID:LIg0tSJC0
姫「うふふ、そう思いますよね」

姫「ええ、確かにあれは一見さんお断りの空気が漂っています」

姫「ですが、私はあの奇妙な空気がとても好きなのです。打ち切りという点に、意味があるのだと思います」

姫「まあ! 貴方もそう思われますか?!」

姫「私達、とっても気が合いますわね」





297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 01:07:35.57 ID:LIg0tSJC0
メイド「全く内容が分かりません」

メイド「魔王様も耳を傾け、時たま相槌を打つだけとは」

メイド「しかし魔王様……楽しそうですね」

メイド「このままでは平行線ですよ。良いのですか魔王様」

メイド「まあ平行どころか、どこに向かうかも分かりませんが」


399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:11:26.86 ID:aTpNNQKP0
姫「よーし。今日も一日精一杯生きたぞー」

メイド「半ヒキニートのくせに、何をおっしゃいますやら」

姫「何を言うか。この美貌と聡明な頭脳を維持するためには、余裕を持った生活が必要なんだよ」

メイド「美貌は時間と共に劣化しますし、頭脳も使わねば鈍りますよ。こんな不規則な生活を続けていれば、特に」

姫「まだ若いから平気だって」

メイド「その油断が命取り」

姫「……う、うるせーよ」

400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:18:28.01 ID:aTpNNQKP0
姫「ったく……もう寝る」

メイド「おや、今夜は漫画を読まないのですか」

姫「今夜はそんな気分じゃあない」

メイド「……ああ、先程の私の言葉を気になさって」

姫「ちげーよ。お休み」

メイド「はい、姫様」


403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:30:41.79 ID:aTpNNQKP0
姫「ようメイド! おはよう!」

メイド「……本日はやたらとお目覚めが早いですね」

姫「いやー何か今日はな、規則正しく起床して、適度な運動をして、程よく頭を動かしたくなってな」

メイド「最早何も言いません」

姫「っつーわけでメイド。今から走りに行くから付き合えや」

メイド「遠慮します」


405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:42:20.75 ID:aTpNNQKP0
姫「なんだよ、付き合いわりーな」

メイド「私はこれから部屋の掃除など、細々とした仕事がありますので」

姫「ああそっか。お前メイドだったよな」

メイド「今まで一体何だと思っていたのですか」

姫「あたしの引き立て役兼ボケ?」

メイド「何ともウィットに富んだジョークですこと」

姫「うはは。朝からあたしは冴えてんだろー」

408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:51:23.46 ID:aTpNNQKP0
メイド「どうせなら、魔王様を誘ってはどうですか?」

姫「えー……」

メイド「何故嫌そうな顔を。近頃親密になってきたのですし、良いではありませんか」

姫「だってさー……あいつ誘ったら、あたし姫様喋りしなきゃならねーじゃん」

メイド「いっそもう素で喋ってみては?」

姫「あはは、お前も朝から面白いこと言うな」

409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:59:43.57 ID:aTpNNQKP0
姫「こんな姫様イヤだろ? あいつの理想爆砕しちまったら可哀想じゃん」

メイド「おや、労わりの感情がお生まれに」

姫「そろそろ付き合いも長くなってきたしなー。友好関係は保たねえと」

メイド「然様で」

姫「あーあ。仕方ねえな、今日はあいつで我慢しとくわ。今度こそお前付き合えよ」

メイド「はいはい」


チリンチリン


411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:07:17.82 ID:aTpNNQKP0
姫「ふ……ふふふ」

姫「そう、ですね」

姫「ええ、本当に」


姫(ああああああああああ! ちっげーんだよ!!)

412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:13:10.54 ID:aTpNNQKP0
姫(迂闊だった……!)

姫(こいつと会うなら、ひっらひらのドレスに、高い靴、あと何か指輪とかネックレスとか、じゃらじゃら邪魔なもん付けてめかし込まなきゃなんねーじゃん?!)

姫(あたしは走りたいんだよ! ゆっくりまったり歩きたいんじゃねえ!!)

姫(実家では付き人がいたから動き回れなくて、こっちでもやっぱ……こいつがいるから駄目か)

姫(ったく……本当面倒くせえ……)

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:19:34.64 ID:aTpNNQKP0
姫「あ、あら?」

姫「どうかなされましたか?」

姫「……? 変なことをおっしゃいますのね」

姫「無理などしておりませんよ。貴方とのこの時間は、とても楽しいと感じます」

姫「ええ、それが私の本心です」


416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:26:52.48 ID:aTpNNQKP0
姫(面倒だが……こいつのことは嫌いじゃないんだよな)

姫(実際まあ、話は合うし、従順だし、便利屋だし)

姫(それに楽しいのは……ちょっとは本当だしなあ)

姫(せいぜいお前も楽しめるように、合わせてやるよ)

姫(はあ…………メイドとこっそり、夜中に走るか)

417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:31:16.54 ID:aTpNNQKP0
姫「貴方は私と一緒にいて、どうですか?」

姫「まあ」

姫「ふふ……お上手ですこと」


姫(ほーんと。最近口が達者になってきやがって)

姫(アドリブも上手くなってまあ)

姫(悔しいけど……悪い気はしねえんだよな)


419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:41:16.65 ID:aTpNNQKP0
姫「ただいまー」

メイド「お帰りなさいませ」

姫「なあ、お前夜中暇?」

メイド「睡眠で多忙です」

姫「じゃあ寝る前は暇なんだな」

メイド「……」

420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:47:07.47 ID:aTpNNQKP0
メイド「貴方の世話で多忙です」

姫「じゃあ、あたしに付き合え」

メイド「おや、一向に魔王様になびかないと思ったら、やはりそんな趣味が」

姫「へ? 何の趣味?」

メイド「……いえ、何でもありません」

姫「変な奴だなー」


423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:54:30.48 ID:aTpNNQKP0
姫「夜寝る前にさー、こっそり城の中走りたいんだよ」

メイド「知りませんよ。どうか魔王様をお誘い下さい」

姫「あいつと一緒じゃ、思いっきり体動かせねえって悟ったんだよ」

メイド「『おしとやかな姫様』ですか」

姫「そーそー。姫様って多分走らねえじゃん?」

メイド「まあ、恐らくは」


436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:42:37.38 ID:aTpNNQKP0
姫「だから頼むよ。あたし、あんまりこの城の中一人で出歩いたこと無いからさー」

メイド「全く。毎日は無理ですからね」

姫「おう! たまにでいいから頼んだぜ!」

メイド「はあ……ですが、他の機会ではなるべく魔王様で遊んで下さいね」

姫「『で』、かよ」


439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:58:17.40 ID:aTpNNQKP0
メイド「姫様、次にお教えするのはこちらの仕掛けです」

姫「お、おう……」

メイド「まず向かって右三番目の甲冑の中に隠されている、小さなエメラルドを取り出します」

姫「……これか?」

メイド「そして、そこの絵画。よく見ると宝石がぴったり収まる窪みがあります」

姫「あ、ああ……」

440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:02:22.97 ID:aTpNNQKP0
姫「……………嵌めんの?」

メイド「いえ、ただ押すだけでよろしいですよ」

姫「で……どーすんの、この宝石」

メイド「それは後で使いますから、どうか大事に持っていて下さい」

姫「…………あのー」

メイド「何でしょう?」


444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:16:49.94 ID:aTpNNQKP0
姫「お前ら、毎回こんなことやってんの?」

メイド「いいえ。もしもの時のことを考えて、夜はセキュリティーレベルを最高まで上げていますので」

姫「……書ききったメモ用紙が増える度、後悔が増していく」

メイド「では、諦めますか?」

姫「うーん……いっぺんぐるっと回ってから考えるわ」

メイド「然様で」


447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:29:38.35 ID:aTpNNQKP0
姫「段々ワクワクしてきたぞ!」

メイド「まあ、ちょっとした冒険ですものね。ただし攻略本を見ながらの」

姫「むかっ。人生に攻略法なんかねえんだよ。よってお前はもう口出しすんな」

メイド「しかし、素人が勝手にうろうろしては、命の危険すらありますよ?」

姫「あたしを誰だと思ってやがる。魔王城に数ヶ月在住のプロだぜ」

メイド「箱入り様が何をおっしゃいますやら。というか、何のプロです」

448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:32:46.48 ID:aTpNNQKP0
姫「いいからいいから。さくっとクリアして、目にもの見せてやんよ!」

メイド「最早趣旨が変わっておりますよ」

姫「気のせいだろ。おーっと怪しい石造発見」

メイド「ああ、それは」

姫「こんな簡単な仕掛け、バカでも分かるぜ。そこの溝を見る限り、こうして右にずらしてやると……」


ガタッ

449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:39:04.88 ID:aTpNNQKP0
メイド「あ……」

姫「うお、何か盛大に仕掛けが動く音が。ほら正解だろ?」

メイド「……石造を右周りに、180度回転させる、が正解です」

姫「うはは、だ…………ろ?」

姫「マジ?」

メイド「マジです」


パカッ


451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:44:54.50 ID:aTpNNQKP0
姫「…………あたしら、生きてる?」

メイド「そのようで。しかし魔物の私はともかく、何故貴女もあの高さから落ちていて、生きているのですか」

姫「何か変なクッションみたいなのがあったっぽい」

メイド「いまいち要領を得ませんね」

姫「暗くてよく分かんねーんだよ」

452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:46:45.44 ID:vbpTAuVX0
オチが見えん

453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:47:14.53 ID:FXhwSyg80
だがソレがいい

454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:49:45.55 ID:aTpNNQKP0
姫「なーんか生臭いしさー。何ここ」

メイド「さあ、何でしょうね」

姫「お前は知っとけよ、ずっと住んでんだろ」

メイド「嫌ですね。こんな広い城、魔王様ですら全貌を把握していらっしゃるかどうか」

姫「適当だよなあお前ら。薄々知ってはいたけどさ」


456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:55:36.75 ID:aTpNNQKP0
メイド「とりあえず、明かりのスイッチを探しましょう」

姫「あ、ちょっと勝手に動くなよ! はぐれたらどーすんだ!」

メイド「はいはい、手を繋ぎましょうね。全く世話の焼けるお方ですこと」

姫「う、うるせー。まだ冒険はこれからなんだし、相棒がいなきゃ話にならんだろ」

メイド「はいはい」

姫「適当にあしらうんじゃねえ」

457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:00:58.53 ID:zofapnjN0
メイド「そういえば、鈴は持っていますか?」

姫「あ、ああ。でも、ぜってー使わねえからな」

メイド「何故です。この状況では、鳴らせばすぐ助かる魔法の脱出アイテムみたいなものですのに」

姫「自分の力で打開策を見つけるって苦労こそが、冒険の醍醐味だろ」


メイド「さて、明かり明かり……」

姫「あれだよなー。侵入者対策の罠だからって、魔物の巣直通落とし穴なんてベタな展開は無しだよなー」

メイド「やめてください。フラグを立てないでください」

姫「うはは、ねーよ。どうせ食料庫か何かだろ?」

メイド「侵入者を食料庫に送ってどうなさるのですか」

姫「太らせて食うんじゃね?」

メイド「何と非効率的な罠でしょう。……おや、ここにスイッチが」

姫「おお、あたしが許可する。押せ押せ」

メイド「言われずとも」


パチッ


464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:08:08.59 ID:zofapnjN0
姫「……」

メイド「…………」

姫「………………なんつーか」

メイド「……………………はい」

姫「すまん」

メイド「正直でよろしい」


466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:12:33.01 ID:zofapnjN0
姫「あたしさー……ドラゴンって始めて間近で見るわ」

メイド「私は見飽きております」

姫「じゃあさ、こいつ起きたら、あたしら食わないよー言ってくれる?」

メイド「無理ですね。私はドラゴンの言語など学んでおりませんので」

姫「い、いやでもお前魔物だろ? いっくらこいつでも仲間食ったりしねえだろ」

メイド「万が一そうだとしても、人間である貴女はどうなると思います?」

姫「詰んだ」


472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:17:48.10 ID:zofapnjN0
姫「さてさて鈴鈴」

メイド「引き際を弁えておくと、長生きできるという教訓ですね」

姫「全くだ。とりあえず魔王には、外の空気が吸いたくなったとかで誤魔化すぞ」

メイド「ここまで来ても『姫様』を忘れないその根性。感服いたします」

姫「覚えとけ。人間あまりにひっでー状況に陥ると、案外冷静になるもんだ」

メイド「然様で。さあ、魔王様を召喚下さい」

姫「おう。魔王よさっさとこーい」


チリンチリン



475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:23:01.19 ID:zofapnjN0


姫「……あれ?」

メイド「おかしいですね……現れませんね」

姫「寝てる……とか?」

メイド「この時間、魔王様は貴女の写真を眺めながら、愛に溢れた日記をしたためていらっしゃるはずですよ」

姫「ツッコミが面倒だ。つまり起きてるはずなんだな?」

メイド「振り方が甘いのでは?」

姫「お、おう。もう一回だ」


チリンチリン


482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:27:05.70 ID:zofapnjN0
姫「何でだよ?! 何で来ないんだよあいつ?!」

メイド「し、静かに!」

姫「むぐぅう?!」

メイド「ドラゴンが起きてしまいます。冷静に、落ち着いて、クールにいきましょう」

姫「……おう」

メイド「分かればいいのです。クールにいきましょう。クールクールクールクール……」

姫「おーい……戻って来いよー……」


485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:36:18.14 ID:zofapnjN0
姫「ったく……あいつはこの肝心な時に、何やってやがるんだ」

メイド「こうなっては、魔王様はあてに出来ません。私達で脱出方法を探しましょう」

姫「それしか方法は無さそうだな……しっかし、ぱっと見出入り口なんか無さそうだし……」

メイド「諦めるのはまだ早いですよ。何か仕掛けがあるはずです」

姫「そ、そうだよな。分かった。頑張ろう」

メイド「その意気です」

姫「ここを出たら……真っ先に魔王殴りに行こうな!」

メイド「はい!」

487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:40:54.36 ID:zofapnjN0
姫「はい、脱出口調査員。お前から報告」

メイド「出入り口らしきものは一つ。餌を投げ入れるらしい、あの窓のみ」

姫「うはは……あの、豆粒みたいな大きさのあれかー」

メイド「遠近法が憎いですね。何かしら使えそうな物調査員様は?」

姫「なんかね、部屋の隅にね、血まみれの襤褸切れとか剣とかね、人とか魔物の骨っぽいのとかがね、大量にあってね」

メイド「うふふ」

姫「あはは」


490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:46:31.27 ID:zofapnjN0
姫「やっぱ詰み?」

メイド「ではリセットしましょうか。以前セーブしたのはどこでしたっけ?」

姫「頼むから落ち着こう、な。こいつの餌の時間になれば、きっと誰かが見つけてくれるって」

メイド「もし、餌の時間の前にドラゴンが起きたら……」

姫「……今のあたし達に必要なのは、明るい未来を見失わない強い心だ」

メイド「御意……」

491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:49:23.50 ID:zofapnjN0
姫「……」

メイド「……」

姫「……なあ」

メイド「……はい」

姫「…………ごめんな」

メイド「……止められなかった、私のほうこそ」


493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:54:28.70 ID:zofapnjN0
姫「……う」

メイド「ああもう、強い心はどうしたのですか」

姫「だって……だって」

メイド「ほら、涙を拭いてください」

姫「ごめん……ごめんよ……あ、あたしのせいで…………」

メイド「お気になさらず。貴女の忠実な世話係は、いつだって一蓮托生の覚悟ですから」

姫「ひ……ぅ……うん、うん」


498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:57:51.04 ID:zofapnjN0
姫「ま、魔王はさ……」

メイド「はい。一緒に魔王様をふん縛って、殴る蹴るの暴行を加えた後、鞭でしばき倒して石化の魔法でも掛けて海に沈めてやりましょうね」

姫「もしかしたらさ……」

メイド「はい」

姫「魔王……ぁ、あたしのこと……き、嫌いに……なったのか、な」

メイド「……はい?」


507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:05:00.57 ID:zofapnjN0
メイド「も、もう一度お願いできますか」

姫「嫌いになったから……助けに、来てくんないのかな…………」

メイド「そんな馬鹿な。魔王様は貴女のことを、尋常でないほど愛しておられますよ」

姫「じゃあなんで来ないんだよ……」

メイド「そ、それは……」

姫「う……う、ぅ…………ひ、っく……うぅ」

メイド「姫様……」

508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:09:10.94 ID:zofapnjN0
姫「あたしがもし、もしだよ……? ここで死んだらさ」

メイド「おやめ下さい。そんな現実的でない仮定の話」

姫「魔王は、本当のあたしのこと、ずっと知らないままなんだよな……」

メイド「……」

姫「多分、それが魔王にとっては一番幸せなんだと思うよ」

メイド「……そんな、ことは」

姫「でもさ……あたし、そんなのやだ」

メイド「…………そうでしょうね」

509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:09:25.43 ID:tRCN1TPdO
台詞もないのにフラグを立てた魔王
さすが魔王これぞ魔王

イア!イア!

514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:14:41.83 ID:zofapnjN0
姫「今まであたしに言い寄ってきた奴はさ、皆あたしを見てくんなかった」

メイド「はい」

姫「皆、あたしの顔とか、体とか、地位とか、財産とか……そんなのばっかり欲しがってた」

メイド「……はい」

姫「お世辞ばっかで、あたしの話を聞いても、ご機嫌取りの相槌ばっかで、誰も、あたしと会話なんかしてくんなかった……」

メイド「腹立たしいですね。私の主人に何と不躾な男共でしょうか」

姫「う、ん……ありがと」

515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:18:43.86 ID:zofapnjN0
姫「でもさ、魔王はちょっと違ったんだ」

メイド「……あまり違いが分かりませんが」

姫「全然違うよ。あいつはちゃんと、あたしのこと見てくれたよ」

メイド「単なる一目惚れですよ? 顔ですよ?」

姫「そ、そりゃ……初めはそうだったかもしんないけど……」

メイド「第一あの方、貴女の話を聞いている間、ほとんど相槌しかしていなかったように思いますが」

姫「だから、ちょっと違うんだってば」

520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:26:52.11 ID:zofapnjN0
姫「ちゃんとあたしの話を聞いた後に、自分の意見言ってくれたよ」

メイド「そうなんですか?」

姫「ああ。あたしが語った作品の伏線回収の荒さだとか、コマ割の見づらさだとか、重要キャラの死の見せ方が甘いとか……細かい所まで遠慮なく指摘してくれて、すっげー白熱した議論が出来たんだよ」

メイド「あの、一気にシリアスと色気から遠ざかりましたよ」

姫「それ以外にも、ちょっとややこしい人物関係の作品だったら、相関図を分かりやすく書いてくれたりさ……しかもちゃんとネタバレ回避、って気遣いも見せてくれてさ」

メイド「まだ続きますか、その件は」

姫「う、うるせーな。いいから黙って聞いてろ」

メイド「はいはい」

527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:33:33.88 ID:zofapnjN0
姫「あいつはあたしの好みに合わせるんじゃなくて、ちゃんと意見も言ってくれるんだよ」

メイド「そのようですね」

姫「あたしを知って、分かってくれて、自分の好みとかも知ってもらおうと、アピールして来るんだよ」

メイド「そんな殿方、魔王様が初めてだった、と言いたいのですか」

姫「……うん」

メイド「好きになられたと、言いたいのですね」

姫「……わかんね」

メイド「ここまで引っ張っておいて」

531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:39:00.95 ID:zofapnjN0
姫「だって……あたしが魔王のこと好きになったってさ……」

メイド「人間と魔王だから、結ばれないと? そんな、異種族間の恋愛だなんてよくある話ですよ」

姫「ううん……迷惑じゃないかなーって……」

メイド「すみません私の聴覚が一時的に深刻なエラーを起こしたようです。先程の話と繋がらない、不適切な単語をご認識しました」

姫「だ、だってさ……あたしほら、こんなだし」

メイド「ええい、じれったいですね。はっきり仰って下さい」


535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:46:06.92 ID:zofapnjN0
姫「あたし本当はさ、立派な『姫様』じゃないし……」

メイド「まあ確かに口は悪いし態度は横柄だわ、おまけに大食漢の飲兵衛ですしね」

姫「自覚してっけど……きっついなあ、お前……」

メイド「で、立派な『姫様』じゃないから、どうだと言うのです」

姫「あいつが好きなのは、おしとやかで、なんかこーお菓子みたいな『姫様』だと思うからさ」

メイド「本性を知られたら、幻滅させてしまうと?」

姫「うん……」


549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:55:30.25 ID:zofapnjN0
姫「確かにずっとあのまま演技してりゃ、いいだけの話だけどさー……」

メイド「先程仰られたように、本当の自分を知って欲しいと」

姫「……うん」

メイド「ああもう面倒な人ですね」

姫「わ、我侭なのは分かってんよ……でもさ、やっぱりさ……」

メイド「貴女は我侭ではありませんよ。面倒と言ったのは、そういう意味ではありません」

姫「じゃあ何なんだよ」

メイド「当たって複雑骨折でも内臓破裂でも四肢損壊でも、してみればいいのです」

姫「え、ええええええー……」


552 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:00:38.39 ID:zofapnjN0
姫「お、お前それ酷くね?」

メイド「何故ですか」

姫「失敗すんの前提じゃねえか! しかも再起不能っぽいし!!」

メイド「それでも命があれば、どうとでもなります」

姫「……今はすっげーリアルな言葉だな、それ」

メイド「ご、ごほん。とにかくです」

556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:03:14.38 ID:zofapnjN0
メイド「一度当たって砕けても、また当たってみればいいのです」

姫「……で、駄目だったら?」

メイド「もう一度」

姫「また駄目だったら?」

メイド「もう一度です」

姫「しつこくそれも駄目だったら?」

メイド「ドン引きするくらいの粘着力で、もう一度です」


558 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:10:22.89 ID:zofapnjN0
メイド「第一、傍から見てるとお似合いに見えますがね」

姫「え」

メイド「話も合い、貴女には魔王様を引っ張っていく度胸があり、何より魔王様は貴女を愛しております」

姫「で、でもさ……魔王が好きなのは」

メイド「『姫様』ではなく、貴女を愛していらっしゃいますよ」

姫「…………そうかな」

メイド「そうだと良いですね」

姫「う、うう……」

メイド「ああ、もう泣かないで下さいよ」

姫「だれのせーだと……うう」


561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:13:37.42 ID:zofapnjN0
姫「……ほんとに」

メイド「はい」

姫「すきだったら……」

メイド「好きだったら?」

姫「うれしい」

メイド「そうですか」

567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:19:45.80 ID:zofapnjN0
メイド「それを確かめるためにも、ちゃんと生きてここを出ましょうね」

姫「お、おう! そこの先客達の仲間入りはごめんだしな!」

メイド「随分話し込んでいましたし、そろそろ朝が近いはず。この竜の朝食も、もうじきでしょう」

姫「朝飯来い! 朝飯来い!」

メイド「ええ。私達が朝食にならないためにも!」

姫「……」

メイド「……すみません」

568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:23:20.55 ID:zofapnjN0
姫「と、とりあえずだ。手ぶらじゃ心許ないし、あそこの剣でも拾ってくっか」

メイド「あそこって……竜のすぐ側じゃないですか。第一、剣など扱えますか?」

姫「無いよりマシだろ。大丈夫だって、静かー……に行ってくるから」

メイド「分かりました」

姫「じゃあ」

メイド「私が行って参ります」

姫「えええ?!」

577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:30:08.74 ID:zofapnjN0
姫「や、やめとけって。危ねえよ」

メイド「貴女は人間で、私は魔物です。何かあった時、対処できるのは私の方」

姫「じゃあ剣なんかいいよ。行くなって」

メイド「私には少し剣の心得があります。正に、無いよりはマシという程度ですが」

姫「いいってば」

メイド「ほんの少し、お待ち下さいね」

姫「ちょ、メイド!」

578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:36:16.45 ID:zofapnjN0
メイド(鋼よりも硬いドラゴンの鱗に、素人の剣が通る道理などありませんが)

メイド(あの方が不安そうにしていると調子が狂いますしね)

メイド(全く。高い御守です)

メイド(吐息は依然規則的。まだ目覚めには早いはず)

メイド(……さて、剣は確保しました)

メイド(ついでに盾も拝借していきましょうかね。灼熱の息を吐くドラゴンには、気休めにしかなら)




姫「メイド!!!!!」

580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:39:08.35 ID:zofapnjN0
メイド「え」


ヴぉ──────────ンッ!!


メイド「が、」

姫「う……ああああああああああああああああああああああ!!!」


582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:42:06.44 ID:zofapnjN0
メイド「う……ぐ」

姫「め、メイド! しっかりしろメイド!!」

メイド「は、はは……尾によるこ、攻撃は想定して」

姫「喋るな!!」

メイド「す、すみ、ません……力、不足で」

姫「もういい! もういいから! 喋っちゃ駄目だ!!」


593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:46:49.51 ID:zofapnjN0
姫「ごめんな……! ごめんなメイド……あ、あたしのせいでお前、こ、こんな」

メイド「ドラゴンが……完全に、起きてしまいましたね」

姫「そんなことよりお前の手当てをしなきゃ!!」

メイド「い、いぃえ……あれが私を、食う隙に、あ、貴女はどこかに……隠れてく」

姫「ば、バカ言うな!! 出来るわけないだろ!!」

メイド「しかし……この、ままで……は…………貴女まで」


595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:50:00.51 ID:zofapnjN0
姫「くそ! その剣よこせ!」

メイド「な、なにを」

姫「黙って見てろ!! お前はあたしが守ってやる!!」

メイド「馬鹿なこと……は」

姫「うるせえ!! 友達助けんのが馬鹿なことか?!!」

メイド「ま……く……おお……ば、か……です」

姫「やいでっけえトカゲ!!」


598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:55:07.36 ID:zofapnjN0
姫「あ、あたしはお前なんか怖くないぞ!」

姫「てめえらなんか所詮、滋養強壮の食材じゃねえか! この前食わされそうになったから知ってんだぞ!!」

姫「第一、あたしはお前なんかより、よっぽど怖いはずの奴と、毎日顔突き合わせてんだかんな!!」

姫「お前らの親玉だぞ?! 魔王だぞ?!」

姫「だからお前なんか怖く」


グ──ゥ───ルルル───────ぁアアアあアアアアアアアア!!!!


姫「ひ」


600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:58:30.81 ID:zofapnjN0
姫「怖くねえ!」

姫「そうだ! 怖いわけがあるか!!」

姫「聞いて驚くなよ?! いいかド低脳爬虫類?! ビビるんじゃねえぞ?!」

姫「あたしはな!!」

姫「近い将来!!!!!」












姫「魔王の嫁になる女なんだぞ?!!!!!!!!!!!!!!!!」

602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:00:34.18 ID:fo9XFWCd0
嫁宣言きたああああ!!!

607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:05:01.73 ID:zofapnjN0
ドラゴンは大きく息を吸い込んだ!


姫「だから絶対、魔王が助けに来てくれるんだ!」

姫「頼りなくてあたしに弱くて漫画オタクだけど」

姫「あたしのことが大好きな魔王は」

姫「絶対……来てくれるんだからな!!!」


ドラゴンは灼熱の息を吐き出した!!


姫「?!」


609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:06:08.50 ID:zofapnjN0
姫「う……」

姫「…………」

姫「…………あ」

姫「ば」

姫「ばか、やろ」

610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:07:38.72 ID:A2VUVPDJ0
魔王なにしてんの・・・・

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:10:01.21 ID:zofapnjN0
姫「お、おそいじゃねーか」

姫「おまえが、ぜんぜん、おまえがよんでもこなかったから」

姫「おまえがぜんぶ、わるいんだからな」

姫「あやまるな」

姫「あやまんじゃねえよ」

姫「お前は」

姫「ほんとに、きて」

姫「きて……く、くれて」

姫「ありがとう…………」

619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:12:43.30 ID:zofapnjN0
姫「う」

姫「あ、あの……め、メイドが」

姫「あたしのせいで、こんなに、ぼろぼろに」

姫「あ、あたしの、せいで」

姫「…………ほんと? め、めいど、しな、ない?」

姫「よかった……」

621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:14:05.42 ID:zofapnjN0
姫「ほんとに……よかった」

姫「う」

姫「うえ」

姫「ひっく」

姫「う」

姫「あ」

姫「ぅ……うわああああああああああ」

629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:16:44.70 ID:zofapnjN0
姫「ば、ばかばかばかばか」

姫「ばかぁ……」

姫「なんで」

姫「あたしのこと、すきだったら」

姫「しかって、くんねぇんだよ」

姫「あぶないことすんなって、おこってくれよ」

姫「……うん」

姫「……うん」

姫「…………ごめんなさい」

633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:20:09.38 ID:zofapnjN0
姫「あ、お、おまえはだいじょぶ……か?」

姫「けがとか、してない?」

姫「ほんと?」

姫「う、うん。よかった」

姫「…………いたいじゃねーか」

姫「……そんな、ちからいっぱい、だき、しめるんじゃ……ねーよばか」

635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:22:32.02 ID:zofapnjN0
姫「あ」

姫「あ、あの」

姫「あたし、ほ、ほんとは」

姫「こんなふうに、くちはわるいし」

姫「わがままだし」

姫「ひめ、じゃないんだ」

姫「ほんとはあたし…………かわいく、ないんだよ」


638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:24:26.59 ID:zofapnjN0
姫「おまえが、おもってるみたいに」

姫「ほんとは、ぜんぜんかわいくないんだよ」

姫「そ、それでも……」

姫「こんな、あたしでも」

姫「すきでいて…………くれる?」

姫「すきに……なってよ」

姫「あたしは」

姫「まおうのこと、」

姫「すきだから」


641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:26:16.99 ID:zofapnjN0
姫「え」

姫「……」

姫「え?」

姫「え?」

姫「……」

姫「……え?」


646 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:28:05.93 ID:zofapnjN0
姫「し、知ってた?」

姫「あたしが、猫被ってる事、気付いてた?」

姫「いいいいいいい、い、いつからだよ?!」

姫「……は?」

姫「最初、から……………………だと?」

656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:32:31.11 ID:625ar5cV0
さすが魔王、この程度の偽装なぞ見抜いて愛してやがる

657 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:33:00.86 ID:zofapnjN0
姫「『知っていて、お前から言い出すのを、待っていた』」

姫「だ?」

姫「て、て、て」

姫「てんめぇふざけんな!! い、今まであたしの反応見て遊んでやがったな?!」

姫「サイテーだな! ほんっとサイテーな野郎だな!!」

姫「……そんな顔すんなよ」

姫「ま、まあなんだ……おあいこだしな……あたしも」

658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:33:08.74 ID:7PBmwawB0
魔王はかっこいいのかwww変態なのかwww

659 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:34:27.73 ID:WEn9XfXLO
かっこいい変態(`・ω・´)

661 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:35:24.50 ID:A2VUVPDJ0
カッコイイ+変態

カッコ変態

変態

663 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:36:33.91 ID:sofSqfm4O
結局ただの変態じゃねーかwwwww

662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:35:59.35 ID:zofapnjN0
姫「え、えと」

姫「その」

姫「なんだ」

姫「こうなったらきちんと今、言っておくぞ」

姫「いいか、よく聞け。一回しか行ってやらんからな」

姫「ほんとに、ほんとーに、聞いとけよ」

姫「あのな」



666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:37:02.16 ID:zofapnjN0
姫「もし浮気なんかしたら、あたしがお前を討伐してやるんだからな!!!」



671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:39:22.57 ID:zofapnjN0
───………


姫「ふあー」

メイド「お早うございます」

姫「おお、おはよー」

メイド「随分よく眠っていましたね」

姫「ああ。なんかさ、いい夢見た気分」

メイド「然様で」


678 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:41:45.06 ID:zofapnjN0
姫「しっかしお前すごいよなー」

メイド「何がでしょうか」

姫「あんだけ怪我してたのに、もうピンピンしてんだもの」

メイド「ですから、私は魔物です。人間とは違い、頑丈なのですよ」

姫「へいへい悪いね。脆弱な人間様で」

メイド「悪くはありません。愉快ではありますが」

姫「朝から反応に困る会話を強いるんじゃねえよ」


691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:47:38.58 ID:zofapnjN0
メイド「では、本日のご予定は」

姫「あー、魔王とあの竜んとこ行ってくる」

メイド「最近本当にお気に入りですね」

姫「おう。あいつ案外温和で可愛いんだよ。こないだなんか、あたしの手から直に餌食ってくれてさー」

メイド「私は大っっっ嫌いです」

姫「まあ……低血圧で朝はどうしても機嫌が悪いのが、タマに傷だけどさ」

メイド「あんな低級変温動物、死に絶えるべきです」

姫「でも、あいつお前に謝りたいって言ってるみたいだぜ。魔王が通訳してくれたぞ」

メイド「はいはい。全く。気が向いたら行きますよ」

姫「うははー、良かった」


694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:50:18.35 ID:zofapnjN0
メイド「しかし、魔王様はよく姫様の本性が分かりましたよね」

姫「そうなんだよなー。やっぱり愛があると何でもお見通しなんだな!」

メイド「そのくせ、あの時鈴を鳴らしてもいらっしゃいませんでしたよね」

姫「ちょっと調子が悪かったんだってさ。まあ間に合ったんだし、許してやったよ。愛があるからな!」

メイド「……すみませんが」

姫「ん? 何だよ」

メイド「その愛の正体とやら、見極めてみませんか?」

姫「へ?」

699 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:51:50.07 ID:+37iLUVZO
お…おいメイド…やめてくれ…

700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:51:57.66 ID:zofapnjN0
メイド「少し失礼しますね」

姫「何そのうぃーんうぃーん鳴ってる、変な機械」

メイド「お気になさらず」

姫「気になるって。何だよ、あたしのベッド漁ったって何も出てこねえぞ」

メイド「いえ、出ました」

姫「……何その変な、ちっさな機械」

702 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:52:31.33 ID:WEn9XfXLO
変態の正体キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!

706 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:53:19.09 ID:zofapnjN0
メイド「こちらのうぃーんぃーんと鳴っている機械ですが」

姫「うん」

メイド「盗聴器の、探査機です」

姫「うん?」

メイド「そして、この探査機で見つかったこれは」

姫「うん」

メイド「盗聴器です」

姫「うん?」

707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:53:39.06 ID:7PBmwawB0
やっぱり変wwwww態wwwwwwwwだwwwwwwwwwwwwwwwwww

714 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:55:42.55 ID:zofapnjN0
姫「え、つまりどゆこと」

メイド「この部屋で鈴を鳴らさないと、魔王様の耳には届きません」

姫「うはは」

メイド「だから、あの時いらっしゃらなかったのです」

姫「うはは」

メイド「着替えやお風呂シーンは流石にどうかと諦めて、盗聴に落ち着いたようですね」

姫「あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:57:07.48 ID:zofapnjN0
メイド「ま、愛があれば全てオーケーと。そうですよね?」

姫「まあ、愛は偉大だしな。ただし代償は高くつくがな」

メイド「そうですね。はい鞭」

姫「うはは、よぉく分かっておいでで」

メイド「私は貴女一番の付き人兼、親友で御座いますから」

姫「うんうん、違いねえ

メイド「ああ、そうそう」

姫「何だよ?」


720 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:59:18.33 ID:zofapnjN0
メイド「あの時、私息も絶え絶えでしたが貴女の醜態、全て目にして耳にしておりました」

姫「げ」

メイド「ですから、これだけは言っておこうかと」

姫「……な、なんだよ」

メイド「姫様。あの時の姫様、姫様として百点満点でしたよ」

姫「……うるせーばーか」

724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:01:51.14 ID:zofapnjN0
メイド「さて、では参りましょうか」

姫「おう。じゃあ行きますか」

姫・メイド「魔王退治に!!」

姫「うはは」

メイド「ふふふ」

728 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:05:43.84 ID:zofapnjN0
チリンチリン


姫『いよーう魔王様、鈴の音聞こえてるうー? 盗聴器の感度はオーケー?』

姫『あたしちょーっと、お前に用が出来ちゃったんだ☆』

姫『最愛の恋人が着くまで、せいぜい大人しく部屋で待ってて下さいね』

姫『じゃないとあたし……ちょぉっとだけ、ほんのちょーっとだけ怒っちゃうぞ☆ あは☆』

姫『あ、そうそう! あたしにお祈りと、小便と、土下座しやすいように床の掃除を済ませといてね!』

姫『っつーわけで』

730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:06:52.94 ID:zofapnjN0
姫『首を洗って待ってろ? 馬鹿旦那』


魔王「ガタガタブルブル」



【終】

731 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:07:32.96 ID:opjdldei0
魔王最初の台詞がwww
面白かったよ!乙

732 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:07:32.87 ID:5igoZKEz0
唯一のセリフがそれかよwwwwwwwwww

737 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:08:11.51 ID:39HPu/45O
最後に魔王がキタ━━━(゚∀゚)━━━!!

乙!

740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:08:29.05 ID:7PBmwawB0
魔王様名ゼリフ集

「ガタガタブルブル」

以上!

741 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:08:31.53 ID:zofapnjN0
一時間宣言から、まさかの二時間。
遅くまでお付き合いくださり、どうもありがとうございました!!

742 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:08:45.99 ID:c1aNtP1+0
乙だな!魔王は紳士

743 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:09:20.82 ID:7PBmwawB0
>>742
変態という名の・・・が抜けてるぞ

754 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:11:06.21 ID:zofapnjN0
このテンションで何か質問とかあったら受け付けるぜ!!
因みに何も考えてなかったけどいい感じに伏線回収もどきができて満足してる!!

759 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:11:39.56 ID:I0CihXO8O
>>1乙!
伏線回収にシビれた

761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:11:46.59 ID:7PBmwawB0
>>754
それじゃさっそく・・・

>>1はリアル小説家?

763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:12:20.67 ID:G0LlJROF0
魔王だから許されるけど純情に振舞っておいて盗聴とかドン引きだな



767 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:14:04.16 ID:zofapnjN0
>>761
延々、趣味でラブコメ書き散らしてる暇な大学生

>>763
シャイだからこうするしか無かったんだよきっと!!

764 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:12:52.44 ID:j+AhKH9zO
>>741
超乙
最高
愛してる

772 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:15:20.12 ID:zofapnjN0
>>764
こっちこそ愛してるよ!ただし今一番愛してるのはミュウツーだけどな!!!

766 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:13:45.91 ID:kLQFqFzV0
魔王唯一の台詞が・・・って台詞ですらねぇwwwwwww
むちゃくちゃ面白かったw激しく乙

778 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:16:44.12 ID:hT9fhonHO
鈴が盗聴機の方が良かったんじゃね?

779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:16:59.06 ID:ei7mmkLKO
超乙でした

>>754
魔王は結局無害な変態なの?
悪いことしないのかな

780 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:16:59.69 ID:TYt44fZqO
>>1を魔王萌え属性にしたきっかけの作品とかってないの?

782 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:17:14.69 ID:G0LlJROF0
>>772
何でミュウツーなんだ

784 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:21:09.71 ID:zofapnjN0
>>778
鈴をやる前から。最初から全部会話聞いてたよ!ってのがしたかったんで

>>779
一応魔王なんで色々やってるんじゃないかな。決めてないけど

>>780
スレイヤーズ

>>782
今先頭にして連れ回してるから

788 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:23:28.11 ID:G0LlJROF0
リメイク金銀か
第四世代やってないけどクロバット先生使おうぜ

789 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:23:56.68 ID:2cQ6nfSZO
だかしかし
心配している親御さん等がいる事を忘れるなっ…

792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:25:05.67 ID:zofapnjN0
>>788
ごめんな、時点の嫁はバンギラスたんなんだ

>>789
そのうち、、結婚しました!な葉書送って安心させてるはずだから大丈夫


791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:24:59.25 ID:7PBmwawB0
ミュウツー「うるさい。黙れ。鬱陶しい」

これも>>1?

793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:25:14.93 ID:UQCYRj/J0
うぃーんうぃーん鳴ってる変な機械でバイブを連想したのは俺だけだろうか?

797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:26:31.92 ID:zofapnjN0
>>791
それも。なんか気付いたら出来てた。

>>793
えっちなのはいけないと思います!

799 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:27:05.48 ID:JaJ5YRzM0
俺はその後の変なちっさな機械でローターだと思った

804 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:29:43.15 ID:7PBmwawB0
>>1
後日談とか作る予定はある?

806 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:31:47.69 ID:zofapnjN0
>>804
ない。けど思いついたらブログでなんか書くかも。お腹が空いた姫とかも、後日談みたいなの書いたし。

807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:32:32.14 ID:7PBmwawB0
>>806
期待しないで待ってるwww
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