2ちゃんねるまとめ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
735 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 20:19:35.08 ID:Y8UzPYptO
音も無くマリオはその場に倒れた。
静かにそして優しく。あの日と同じ雨の音のように。会場に冷たく響いた。


ルイージ「兄さん!」



すぐさまルイージが上着を捨ててマリオをおぶった。
しかしルイージは走ろうとはしなかった。
彼に触れた時、全てを悟っていたからだ。


デイジーはすぐさま医者に電話をし救急車を読んだ。

ルイージはゆっくりとそして噛み締めるように一段一段ホールの階段を降りた。
人の塊が左右に開いて花道が出来上がった。
ルイージはその道をゆっくりと進んで行く。
決して誰も喋らず、誰一人として二人から目を放さなかった。



その壮大で勇壮な光景の中を一人突進む彼は
戦場で傷付いた仲間を運ぶ兵士のようだった。


えも言えぬ雄々しさと偉大な雰囲気が会場から溢れている。
やがてマリオは救急車で運ばれた。あれは彼を乗せた箱船だった。


デイジー「貴方…。」
ルイージ「すまない、一人にしてくれ。」


ルイージはエレベーターで部屋へと帰った。
その後に緊張が去った会場の人々全てが例外無く泣き崩れたとデイジーは語る。



736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 20:27:41.14 ID:Y8UzPYptO
ルイージ「…。」


ルイージは黙ったまま部屋の大きな自画像の前に立っていた。
月が雲から顔を出しては彼の背中を照らしている。


再び月が雲に隠れた時彼は渾身の力で自画像を殴った。
パリンと音を立てて保護ガラスにヒビが入り、ルイージの手からは血が流れている。


―ルイージよ。発展と豊かさは違う。―


国王の言葉がルイージ脳裏を過ぎった。
いつも強くて野心家でいて負けず嫌いのルイージがこの日初めて泣いた。
月がルイージの背中と拳の血と砕けた自画像のコントラストを映している。


ルイージ「兄さん…!兄さん…!」


静まり返ったクリスマスの夜にルイージは膝を付いて泣き崩れた。



737 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 20:31:34.36 ID:y44WfMJLO
ピーチの元へ行ったのか・・・



738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 20:33:02.59 ID:Y8UzPYptO
ピーチ「おかえり。」
マリオ「ただいま。」
マリオ「今日は疲れた。長い長い一日だった。」
ピーチ「お疲れ様。よしよし…。」


マリオはまるで子供のようにピーチにうずくまって眠った。
今までで一番安心した表情をしていた。


ピーチは彼を優しくそっと見据えて頭を撫でている。
空には愛が溢れていた。いつかと同じ夢の色。



ピーチ「メリークリスマス。」


彼女はにっこりハニカンだ。


740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 20:39:14.77 ID:Y8UzPYptO
翌朝ルイージはソファーに座り机を眺めていた。


あの後病院でマリオのポケットから出て来たという写真が飾ってある。
その中で皆が幸せそうな顔をしてこちらを見ているのだ。
彼等は確かにここにいるなんてつまらない事を考えては窓の外を眺めていた。


ルイージ「兄さん…。」


あの後会場の人達は朝になるまで帰らなかったそうだ。
今日はゲーム部門のオープン一日目、俺は覚悟を決めてデスクへ向かった。


スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://2chmatomeblog.blog67.fc2.com/tb.php/89-c60b730e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
ブログ アフィリエイト・SEO対策 カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。